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2005年08月28日
浮島湿原 -トンボ王国-
お盆が終わり、短い停車時間だった夏を出ると、北海道は秋へ向かって一気に走り始めます。
小樽ではまだセミが鳴いていますが、ひとあし早い秋を探しに、上川の浮島湿原に行ってきました。
浮島湿原は、国道273号の旧街道沿いから、緩やかな山道を20分ほど歩いたところにある高層湿原で、国道273号の浮島トンネルの上にあります。

湿原までの山道は、歩きやすいようにとの配慮から、間伐材のチップが敷き詰められていて、歩きにくいこと この上ないです。

昨年の台風で倒された木々が多く、朽ちた断面からキノコが生えてきているものもあります。
これはキホウキタケでしょうか。

湿原はトンボ王国でした。
静寂に包まれた湿原では、トンボの羽音がとても大きく聞こえます。
一瞬ギンヤンマのように見えたのは、オオルリボシヤンマかと思われます。

人が近寄っても、必要以上に距離を置こうとはせず、様子をうかがうようにホバリングをします。
この日は風もなく、ヤンマの羽によって引き起こされた乱流で、水面には小さな波紋が広がります。
産卵の時期のようで、メスはみなお風呂にはいるかのようなポーズ。
下半身を池に沈めていました。

目をこらすとアオイトトンボと思しき姿も。
小さな羽と細い体。
南方の甲虫を思わせる金属光沢の輝きは、湿原の宝石です。

木道のあちらこちらでは、赤とんぼも羽を休めています。

草木はまだ青々としていても、水草はもう黄色に色づき、夏から秋へのうつろいをしっかりと感じ取ることができます。

帰り道、頭上に何か気配を感じました。
見上げると、そこにいたのはクマゲラでした。

アカゲラは都市部の森でも しばしば目にすることができますが、クマゲラを見たのは初めてです。
キツツキとしてはかなり大型です。
どんな動物でも、ある一定の大きさを越えると、ちょっとした恐怖を感じます。
ましてやそれが、原始の森での出来事だとしたら、こちらも同じ動物として、自分の身を守らなくてはと身構えてしまいます。
鳥の仲間としては、このクマゲラの大きさは、ぼくをびびらせるのに十分なものでした。
結局この浮島湿原では、一人の男性としかすれ違いませんでした。
中高年者のトレッキング人気は、いまだ衰えることを知りませんが、ここ浮島湿原のウィルダネスは、彼らの嗅覚にはまだ捉えられていないようです。
旭川紋別自動車道が開通すると、国道273号を通る車はますます数を減らすでしょう。
そうなると浮島湿原もいつしか忘れ去られ、再び原初の自然へと帰っていくのかもしれません。
投稿者 hamayo : 2005年08月28日 22:40
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コメント
投稿者 水仙 : 2005年08月29日 12:34
ホウキタケの仲間は、けっこう美味だそうですよ。
でもキホウキタケは毒キノコなんですって。
子供の頃お墓参りにいったとき、オニヤンマに人差し指の先っちょを食いちぎられて以来、トンボを指先に止めさせるのが恐いです。
テレビドラマとかで、ピンと立てた指先にトンボがとまるシーンがありますが、アレを見ると指がゾワゾワします。
投稿者 hamayo : 2005年08月29日 23:11
>短い停車時間だった夏を出ると、北海道は秋へ向かって一気に走り始めます
は~、うっとり。。。(私ってへんですかね)
アオイトトンボ(?)、ホントに綺麗ですね。青い宝石みたいです。
蝶やトンボを怖がる人っていますが、私はゼンゼン平気です。
小さい頃は蝶、トンボ、セミなどとよく戯れていました。
キホウキタケっていうのは食べられるのかどうか解りませんが、
こういうキノコは食用向きではないんでしょうか。(美味しくないとか)
毒キノコを食べて死んだというニュースも、時々聞きますが。