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2006 - 4 /29
スプリングエフェメラル
スプリングフラッシュ前夜、それに先駆けてつかの間の命を灯す植物があります。
「春植物」、またの名を「スプリングエフェメラル」といいます。
林内の雪が融け終わるとすぐさま茎を伸ばし、葉を張り出し花を咲かせ、木々が葉を茂らせる前にめいっぱい光合成をおこなって種子を残し、夏を待たずして地上部を枯らし、次の春が来るまでのあいだ、地下の根茎でじっと命をつなぎ止めている、そんな儚い植物です。
雪解け直後の無彩色の林床で花を咲かせますので、彼女らの命のともしびはとても鮮やかです。
鮮やかすぎて、それがかえって痛々しく映ります。

エゾエンゴサク
たいてい群生しており、早春の落葉広葉樹林の林床を、いちめん青紫色に染め抜きます。

キクザキイチゲ
大きながく片は遠くからもよく目立ちます。
道央地方では多くが白花で、雪が消えた林床ではひときわ目をひきます。

キバナノアマナ
黄色い花は、春を告げる花と相場が決まっているけれど、春真っ先に顔を出すのはこの花です。
スプリングエフェメラルに分類される種はいくつもありますが、ここ北海道ではこの3種がまず春の始まりを高らかに宣言します。
この3種は生息場所が似通っており、どれかひとつ見つけられれば、だいたい近くにほかの種を見つけることも出来るでしょう。
さてさて、いよいよ待ちに待った春がやってきました。
例年に増して長く厳しい冬だっただけに、今年の春はまた格別の感慨を持って迎えています。
花たちだけでなく、動物も、人も、みなそういう気持ちでこの日を喜んでいます。
投稿者 hamayo : 2006年4月29日 22:03
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うわーっ! 綺麗!
PCの前でため息が出ました。
見たことない花ばかりです。
キクザキイチゲってとても美しい花ですね。
花の色も、葉の色も、土の色も、空の色も、全てが美しいです。
スプリングエフェメラルって言うのですか。
あまり綺麗なので、スプリングエメラルドかと思いました。
しかし、hamayoさんはどうしてそんなに知識が豊富なんですかー!
また北海道へ行きたくなりましたよ~。
西日本は照葉樹の森が比較的多いので、スプリングエフェメラルを身近に目にすることは少ないのかもしれませんね。
森そのものを一個の生物として見るとき、スプリングエフェメラルの開花は、冬眠からの目覚めのようなものなんでしょね。
ずっと思っていましたけど、女性的な感性でいろいろと観察できるhamayosんがすごくうらやましく思います。だってわたしなんてもうずっと女やってきて長いけど、お花を見てきれいとかかわいいって思うだけで、お花の一生に思いをはせたりしませんもの。
ゴールデンウィークでチューリップ畑に出かけましたけど、ひとひとひとでもう疲れるだけ。やさしい気持ちになるのってむずかしいなー。なんで同じ人間でこんなに人間に差があるのでしょう。
植物にもいろいろな種類があって、それぞれがそれぞれの環境で精一杯生きられるよう、様々な工夫をこらして生活しています。
ほかの植物がいない季節の隙間を狙って一気に開花する春植物がいる一方、ほかの植物の生育を妨げる物質を放射して自身の繁殖を有利にするような植物もいます。
どちらが良くてどちらが悪いという問題ではなく、これこそ生物の多様性の一部分なのです。
様々な性格の植物がいるおかげで、様々な種類の動物も暮らしていくことができ、同じようにまた様々な性質の動物が様々な種類の植物をはぐくんでいます。
人間も同じで、いろいろな性格、考え方や価値観の人がいるおかげで、ぼくたちは「想像力」という力を手に入れることができました。
人間の多様性は、今日とは違う明日(社会)を生み出す原動力です。
花を見てかわいいと思う人もいれば、花の一生を思う人もいる。
二人の人間が、同じものを見て違うことを考えるのはあたりまえのことで、どちらが良くてどちらが悪いというものではないですよ。
> なんで同じ人間でこんなに人間に差があるのでしょう。
差なんてありませんよ。
別のことを考えているだけであって、考えている内容には質的な差も量的な差もなく、それぞれは等価です。
だから、FFさんとぼくとの間に「差」があるだなんて思わないでくださいね。
ありがとうhamayoさん。hamayoさんの言葉はあたたかくてやさしくて、心が安らかになります。いっぱいお仕事した1週間の最後にここにきてhamayoさんの言葉が聞けたので、ゆっくり休むことができそうです。