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2006年05月26日

退院決定

午後の回診で、ついに 40点法で 32点が出ました。
今だから言えるけど、この 32点、八百長です。


確実に快方に向かっているのに点数が上がらないのは、足を引っ張っている項目がいくつかあるせいだ、というのが分かったのです。
それは、「軽く両目を閉じる」、「頬を膨らまし、息が漏れるか」、「口をへの字にする」、の3つです。


軽く目を閉じると、やや左のまぶたは閉じきれていないし、頬を膨らませると少し息が漏れるし、への字口では左右のしわが非対称です。


そこで、軽くと言いながらバレない程度に力を込めて目を閉じるリハビリと、息が漏れないよう舌で裏側からフタをして頬を膨らますリハビリと、見かけ上左右対称になるよう鏡の前でへの字口を特訓するリハビリを、理学療法士さんの指示とは関係なく個人的にこっそりはげんで、32点を勝ち取ったのです。


まんまと騙されたネズミ先生

 「明日退院しましょう」
 
 
パーフェクトです。ミッション コンプリートです。
グッジョブ自分。
明日の午前、最後の点滴を受けてから、昼食前に帰る段取りになりました。


病室に戻っても何となく落ち着かなくて、帰るのは明日なのに荷造りとか始めたり、冷蔵庫の中のものをむしゃむしゃ食べたりしていました。


見回りの看護婦さんや、時間が空いて遊びに来た看護婦さんたちに、「あした退院決まったよー」なんて話しして、「ワー良かったねぇ、早く治って」などと言われたりして、楽しい気分で午後を過ごしました。


でも彼女らがいなくなって病室が静かになると、得体の知れない重い湿気が、足下から這い上がってこようとしていました。
乾いたタオルの端っこを 水に付けたときのように、じわりじわりと染みこんでいく灰色をした湿気が、ぼくの中を満たしつつありました。


夏休みもお盆を過ぎて、ツクツクボウシの鳴き声を耳にしたときの、寂寞と焦燥とを行き来するかのような感覚が、その湿気の正体でした。
ぼくはその気持ちを、平易な言葉ではっきり表すことができるけれど、言葉にしてはいけないという分別もありました。


様々な思いを抱きつつ、入院最後の夜が更けていきました。
 

投稿者 hamayo : 2006年05月26日 20:21

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コメント

こんばんは! そんでもってただいまー!


不穏患者が退院してくれるのはみんな大喜びしますけど ゞ( ̄∇ ̄;おいおい

年が近くて話が合う若い患者さんが退院すると私はちょっとブルー入ります

hamayoさんはけっこう人気だったんじゃないですか?

内科系だとお爺ちゃんお婆ちゃんばかりだと思うんです

そんな病棟に若い男子の患者が入ってくると

なんてーか仕事にハリが出るんです p(*^∇^*)q


若くっても下心みえみえな人とか、わけわかんないこと言う人だとアウトですけど

hamayoさんみたいな感じの人とお話しするのは楽しいんじゃないかなー

そんな患者さんが退院するときは、顔に出さんけど看護師も気分が沈みます (ノ_・、)

投稿者 キロン : 2006年06月18日 20:28


お仕事お疲れ様でした。

確かに最年少でしたね(笑)。
ほんの数日だけ、小学生高学年くらいの男の子がいましたが。

男性患者さんに限定すれば、ぼくの次に若い方で 50代の方がいるかいないか・・・ってトコです。
その人でもぼくの父くらいですし、60,70,80代で 90%以上占めてました。

でもとくべつ人気があったとは全然思わないですよ。
空いた時間に遊びに来る看護婦さんはいましたけど、それはたぶんほかの病室のほかの患者さんでも同じなんじゃないかなぁ。
というか、3xx号が大部屋だから来やすかったのかな。


それか、これは完全にぼくの推測ですが、ナースステーションに近い病室ほど危ない(病状だけでなく、行動とかがアブナイ)患者さんが入ってるんじゃないか?、と。

そしてそういう意味では ハシから2番目でかつ大部屋の3xx号は、息抜き(←こんなこと書くと間違いなく怒られるだろうけど)出来る場所だったんじゃないかな、と。

投稿者 hamayo : 2006年06月18日 22:26


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