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2006 - 7 /14

ウソをつく技術営業の話し

ウチの事務所の場合、下請けの下請けみたいな業務がわりと多いので、そういう仕事のときは、いろんな大手企業の手先として(イヤな言い方だなぁ)お客様宅へ赴きます。


「N○T東日本の××担当です」、とか
「NT○コミュニケーションズの××です」、とか
「KD○Iの××係です」、とか
「US○Nブロードネットワークスの××です」


などといった、超大手の顔として出向くときもママあります。
また、お客様の第一窓口がISPだったために、ぼくらをISPの人間だと信じ込んでる人などもいたりします。

 # 身分を明らかにしたほうがいいのか、信じ込ま
 # せておいたほうがいいのか、迷うトコです。
 
 
なもんで、そういう大手企業の営業さんや技術営業さんと現場でお会いしたり、電話で話をしたりする機会も非常に多くあります。


経験上、営業さんのつくウソと、技術営業さんがつくウソは、大きな違いがあります。
営業さんがつくウソは、営業さん自身もウソだと分かってついているか、ウソかもしれんがまぁいいか的ウソが多いです。
これは「モノを売るためならしゃーないなー」と、まだ許せる感じです。


問題は技術営業さんがつくウソで、これはタチが悪いです。
分かる人にはすぐにバレるウソなのに、当の本人はそれを真実だと信じ込んでいるし、いちおう自分のことを技術屋さんだと思ってるのか妙なプライドを持っているのもあって、手の施しようがありません。
 
 
 
●ウソ_その1
「WindowsXP_Home は WindowsXP_Pro よりも非力
 あるいは、Home は重くて落ちやすい」
 
 
 # 以下、NTT という言葉が何度も出てきますが、
 # 便宜上 NTT となっているだけでして、変数の一種
 # と思ってご覧になってください。
 # var NTT = '回線提供事業者';
 # ってことで。
 

回線の「スループットが悪い」、という申告はわりと多くあります。
この申告には しばしば、「動画がカクカクする」という内容が付随することがあります。


Bフレッツの場合、「光」ということもあってお客様の期待もかなり大きく、スループットがらみの申告はクレームに近いようなものも多く寄せられます。


NTTの場合ADSLもBフレッツもベストエフォートサービスなので、速度が出なくてもやむなしというのは始めから謳ってありますが、やれるだけのことはNTTもやります。
動画については論外です。


ですが、回線的に異常がなく、たとえば持参したパソコンではより高速なスループットが出る場合、NTT側には何ら責任はなく、お客様側設備の問題ということになります。
どの会社の手先となって派遣されていようと、この時点で作業終了になりますが、納得されないお客様も時々おられます。


お客様が個人ではなく法人の場合、こういう現場には営業さんと技術営業さんが同行することがあります。
役割としては、営業さんは必要なら謝る役、ぼくは客観的事実を見極める役、そして技術営業さんはお客様を納得させる役、といった感じでしょうか。


ぼく一人の場合は、これらをすべて一人で演じきりますが、3人いる場合はぼくは影の存在であって、主役は技術営業さんが張ります。


本件のお客様は、ADSL 8Mタイプから Bフレッツに変更したが速度が全然変わらない。
インターネット動画もまともに見られない、という申告をされました。


技術営業曰く・・・


  「う~ん、、、お客様のパソコンはWindowsXPなので、
  ブロードバンドにも対応しているのですが、
  Home Edition なので 長い時間たつと重く
  なるんです。
  XP Professional であればそういうことはない
  のですが」

  

彼は自信満々に言い切りました。
WindowsXP が登場して5年、このような珍説は初耳です。
Home Edition は長時間使えない OS だったんですね、NTカーネルなのに。


というか、「ブロードバンドに対応」という言いまわしはちょっと。。。
この業界の人間がこういう おかしな日本語を使っちゃダメですよねー。


さらに彼はしゃべり続けます・・・

 
  「インターネットでの速度を重視するなら、
  Home Edition ではなく Professional でないと、
  重くてたいへんなのです。
  特にインターネットでの動画再生は、
  Professional でなければ厳しいですね。」

  
  
もうこの場から逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
お客様がいつこの男のウソに気付くかと、ドキドキしっぱなしでした。


もしこのお客様が、Home から Professional にアップグレードしたら、技術営業さんはどうするつもりなのでしょう。
その時になって初めて、自分が間違ったことを言ってたことに気付くのでしょうか。


好意的に見れば、


 ・XP_Home = 98,ME からの乗換え用
 ・XP_Pro = 2000 からの乗換え用
 

というのを何か考え違いしていて、XP_Home が 16bitカーネルだと思いこんでいるとか、Professional のサブセットという位置づけだから機能だけでなく性能も制限されていると誤解しているとか、そう見ることも出来るかもしれません。


あるいは、XP_Home プリインストールマシンは、おおむねコンシューマ向けPCなので、プロユースのマシンと違って不要なアプリケーションがたくさんインストールされている事が多く、そのせいで重くなりやすい、という論理なのかもしれません。


でも仮にそうだとしても、プロとして仕事している以上、お客様にウソを教えちゃだめですし、XP_Home イコール XP_Homeプリインストールマシン ではありません。
 
 
 
そうそう忘れるところでしたが、「客観的事実を見極める」ためにぼくが行った作業の結果得られた事実は、


  「お客様のパソコンにインストールされている
  イーサネットアダプタは、10BASE-T 規格であって、
  100BASE-TX 規格には未対応。」

  
  
というものでした。
これについてはこの技術営業さん、まったく触れずに XP_Home ダメダメ論を展開なさって、ウソを突き通して帰って行きました。


ふぅ、やれやれ。。。
 
 
 
後で聞いたところによると・・・
 

 
   ・・・その昔 ADSL導入の際に、「LANカードがない」と仰るこのお客様のために、技術営業さんが用意したLANカードだったようです。

「LANカードがない」なんて言うからには、おそらく WindowsME や 98SE あたりから アップグレードで XP をインストールしたパソコンなのでしょう。

「XP_Home ダメダメ論」の前に、もっとやるべきコト、見るべき箇所があるんじゃないのかな~。

投稿者 hamayo : 2006年7月14日 22:38

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【エントリ・タグ】ADSL, Bフレッツ, NTT, XP, 営業, 技術営業

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コメント(3)

読みながら頷く事1000回です。

僕の会社でも概ね同じような事がおきますが、僕の会社では技術営業は
チャント無理!って言うのは理解していますが、営業さんが売るために
営業さんに同調して売り込み攻勢をかけていますね。

僕が扱っている製品は汎用的なものではなく、特定業種でしか使用
されませんが、それでも性能以上のスペックで売るのはやめて欲しい
ですね。

場合によってはチャンピオンデータが納入仕様になっている場合があ
りますからね。そのチャンピオンデータの仕様を常に維持するのって
難しいからチャンピオンデータなのにな・・・
と言う感じですよ。

知っていて知らん顔するのか、知らずに知っている顔をするのか‥
どっちも勘弁して欲しいのですが、僕は知らずに知っている顔を
している技術営業の方が質が悪いと思います。

もう少し真面目に勉強しようよ‥って感じですね。

なんですか、それ・・・・。
よくそれで給料もらってますね。
それなら、僕でも務まりそうですね。

そんな話、パソコン雑誌なんかで連載すると受けるんじゃないですか。

to バオヤッキーさん

> もう少し真面目に勉強しようよ‥って感じですね。

そうなんです。
不勉強なんですよね。

おそらく、自分で努力してモノにした知識ではなく、先輩などから教えられた事をそのまま鵜呑みにしていたり、現象をある一面からしか見ていなかったり、そういう薄っぺらな積み重ねなんだと思います。

特にこういう業界は、昨日までは真実であったものが、ある日突然ウソになりはててしまうことがしばしば起きますから、日々勉強を怠るわけにはいきません。(ぼく自身も)。


to DJさん

> パソコン雑誌なんかで連載すると受けるんじゃないですか。

そ、そんなことしたら、干されてしまいますよ、ぼくが(笑)。
でも事実なんですけどね。
大きな会社のエライ人が、真顔でこういうウソをついているのは。

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