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2007 - 2 / 4

キロロ風雪強し/パフパフ&ガラガラ

 
荒天になることは 3日前から分かってたんじゃないの?。
もちろん!。


だけどそれは、リフトが止まりさえしなければ、山々を白い砂漠のように覆い尽くすパフパフのパウダーを頂戴できるということ。
しかもその日がオフだなんて、ゲームセット直前に後ろ向きにスローした3ポイントシュートがバスケットに吸い込まれるくらいの幸運にちがいない。


そうはいっても、朝一番のリフトに乗って誰もいない斜面に降り立とうとは思わない。
晴天率の低さに反比例するように、キロロのリフトは風が吹くとよく止まるのだから。
ましてやこの荒天ぶり。


居ても立ってもいられないと心がざわついていても、オープンの 8:30を家で待って、Webでリフトの運行情報を確認するくらいの慎重さは必要だと思う。


結果は、やっぱりゴンドラと長峰・朝里のそれぞれ第2Expは天候調査とのこと。
でもぼくみたいなへっぽこテレマーカーは、そんな山頂部の急峻なコースは無縁のもの。
真ん中まで行ければ十分。


9:00ちょうどに家を出れば、すぐに毛無峠のおっかないおっかないワインディングに。
凄まじい吹雪。
2本先の電柱が見えないということは、視程はおよそ 70mってところかな。


景色が何も見えないせいか、それとも早くパフりたかったからか、いつになく早く 30分で到着
駐車場はガラガラ。
FF車のぼくのロゴは駐車場でスタックしそうになるくらい、除雪が追いつかない勢いで雪が降り積もってる。
 
 



 

ベースに出た途端、長峰第1リフト運休のアナウンス。
急いで余市第1Expに乗る。
目指すは盲腸コース(と勝手に呼んでる)、朝里第1A・Bと余市第2A・B。


どうして盲腸なのかっていうと、スキー場ってリフトで山の上に上げてもらってベースに向かって降りてくるのが普通だと思うんだけど、このコースだけは滑り降りるとそこは谷底。
滑ったあとでリフトに乗らないとお家には帰れません。
そのせいか人気が薄く、コースもリフトもガーラガラ。


だけど今日の朝里第1A・Bコースは滑れる状況じゃなかった。
上から下まで膝パフ。
漕がないと全く進まない。
それでもテレマークはまだいい。
クロカンのようにスケーティングでなんとか進めるから。
ボーダーには地獄だ。


ここよりもう少し斜度のある余市第2A・Bに移動するも雪はさらに激しさを増し、視程はほとんどゼロ。
自分のスキー板さえ見えなくなることもあるくらいの猛吹雪。
前後左右上下すべてが雪の白で、滑っているのか止まっているのか、その区別が付かない。


けれどやはりこの咳き込むほどの粉雪の海はぼくを深く酩酊させる。
深雪に突き刺さり前転したり、廻りすぎて山を向いて後ろ側に倒れたり、自分の板にストックを突き当てて放り投げられたり、通常なら起こり得ないような事態が襲いかかってくる。
そのたびにぼくの体は雪の下深くにうずもれて、まるで白い蟻地獄のようにもがけばもがくほど雪に飲み込まれる。


しかも、しかもだ。今日の凄まじき降雪は、リフトに乗っている間にたったいま描いたシュプールをすべて消し去って、一瞬のうちにバーンをリセットしてしまう。
上に着いたときには、まっさらなパフパフの斜面が再びぼくを待っている。


ただものではないスキー場だ、キロロは。
野山にリフトが架けられているだけの、ただの山だよ。
(ふだんはきちんと圧雪されているけどね)
 
 



 

調子に乗って上級者コースに足を踏み入れてみた。
華麗にはほど遠いながらもパフ雪のおかげで恐怖感が薄れ、なんとかターンしながら降りてこられる。
けっこうスピードは出てるけど、ヤバいときは転ければいいんじゃないの?。


ハイになってたぼくは、前方に灰色の大きな影が近づいているのに気付くのが遅れてしまった。
猛吹雪であってもその中には、雪の薄い部分と濃い部分がある。
雪の薄い部分からいっとき垣間見えた灰色の影は、木だった。
とてもとても大きな、樹木だった。


瞬時に頭をクールダウンさせてみたけれど、止まることは出来ない、ターンすることも出来ない。
すでにぼくの技量で制御できるスピードを遠く超えていた。


転ぶしかないか。
いや、たぶん、間に合わない。
転んだとしても、灰色の影のど真ん中を指向しているベクトルを変えることは出来ない。


こんな状況、バイクのエンデューロレースのときにもあったなぁ。
バイクは視線の方向に進む。
木の切株を見ていると切株にぶつかるし、川底から突き出た岩を見ていると岩に乗り上げてしまう。


・・・などと回想している場合じゃない。
持っている限りの(手の平に乗るくらいのささやかなものだけど)技術を下半身に集結して、左足を後ろにずらしテレマークターンの姿勢をとる努力をした。
曲がるか?。
いやほとんど曲がらない。


もうダメかと思ったとき、ぼくの左を大きな木が横切った。
ストックのバスケットが木の肌を擦る。
その直後、今度はぼくの右を再び大きな木が横切った。
そしてぼくは倒れた。


雪から這いずりだして見上げると、大木に見えた灰色の影は、前後に少し離れた2本の大きなダケカンバだった。
ぼくはその間を、シビアなポール競技の選手のように(だけど技術ではなく幸運によって)すり抜けてきたらしい。


ふぅ。
ほっとして、また雪のベッドに倒れ込んだ。
山の神様は、自分の身の丈を越えた斜面に勢いだけで挑んだ愚か者を、今回だけは見逃してくれたようだ。
 
 
 
  【このエントリは、この記事を参照しています】
   す・すんません、頂上ってまだですか?:J君、スキー場デビューする!
   http://gurukita5840.seesaa.net/article/32769803.html
 
 
 
 

 
来週 Jクンを誘って積丹のお山に行くんだが大丈夫か。。。ワシ。。

投稿者 hamayo : 2007年2月 4日 21:40

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コメント(5)

お邪魔しまんにゃ。
何か読んでて昔の金山湖や樽前七合目での冬キャンを思い出したがな・・・
10年以上経ってもやってること変わらんのね、うちら。

てなわけで、来週は積丹のお山にワスのしっぶーい(ボーゲン)シュプールかましてやりますわい。

雪と戯れているhamayoさんて楽しそうで素敵ですが、くれぐれもお怪我をなさらないように気をつけてくださいね。
hamayoさんもJさんみたいにもっとお写真を載せて下さると嬉しいんですけど。

to Jくん

金山湖といえば下見のときのカヘル君の跳躍が思い出されますな。
いや他にもいっぱい色んなことはあったはずやのに、わしの脳裏にはカヘル君が・・・。
あん時もえらい暖冬やった気がするなー。

まぁオモロイもんはいくつになってもオモロイし、オモロイもんを見過ごすのはもったいないちゅうわけやで。


to 水仙さん

カメラ持っていこうかと思ったのですが、この日はたとえ持って行ってても、写るのは白い吹雪だけでしたよ。
それになんといっても転けまくるので、カメラは持って行きづらいですね。
積丹に行くときは、壊れても惜しくない古いキヤノンのコンデジでも持っていこうかと思います。

カヘル君(懐)
ゆうたかてワスの愛用テントを『電車男山田氏(実名)』にゲ○まみれにされたんが一番の思い出ですわい。

にしても、この暖気は大丈夫か、週末!?

水仙さん
私の場合は文才がないんで画像に逃げてるだけですよ。
hamayo君並に書いてたら何時間掛かることやら(汗)

電車男山田氏も結婚しはったしな。
えがったえがった。

明日からは普通の冬の寒さがしばらく続くから大丈夫やろ。
9日に少し暖気が入るかもしれんが、週末はけっこう寒いはずや。
シールに雪が団子になるようなことにはならんから大丈夫や。

次に暖気が入るのは14~15日ごろやな。
それが抜けた15~17日ごろは、今年いちばんのものすごい冬型になりそうや。
ま、一時的やけど。

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