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2008年01月24日
冷凍庫よりも寒い! 寒気の底に沈む北嶺山
サンピラー(太陽柱)
<引用 src="Wikipedia:太陽柱(サンピラー)">
雲の中に六角板状の氷晶があり風が弱い場合、
これらの氷晶は落下の際の空気抵抗のために
地面に対してほぼ水平に浮かぶ。
このほぼ水平に浮かんだ板状の氷晶の表面で
太陽からの光線が反射され、太陽の虚像として
見えるのが太陽柱である。
</引用>
気温 -21度。北北西の風 風力1。
道央自動車道 野幌SA がある江別市で、この日の明け方に観測された気温です。
同じ日に今シーズンの極値、-34.6度を記録した江丹別には及ばないものの、この低温は非日常的な光景をぼくらの前に描いてみせてくれました。
太陽の吐く息がみるみる凍り付いていくかのよう。

本日めざす北嶺山は、比布町と愛別町との町界線にある 671mの小さな山です。
西斜面に「ぴっぷスキー場」を抱え、またパラグライダーやハンググライダーのテイクオフ場もあり、林道が山頂まで続いています。

林道の延長距離は 4.8kmほどありますが、上記トラックログにあるように随所でショートカットできるため、実際には 4kmも歩きません。
ところが、下りのトラックが 3.6kmしかないのに比べて、登りで記録されたのは 4.3km。
なんやかやでの寄り道が積もりすぎたようで・・・。
比布北I.C.のランプウェイを降りたら、その場所がもう登山口です。

9時過ぎの太陽はまだまだ低く、なおも気温は -20度を下回っており、ダイヤモンドダストがきらきらと輝いています。
林道からはすぐに離れ、美しい二次林を登っていきます。
木々のあいだをすり抜けてくる、か細い陽光をひろいながら。

あとで分かったことだけど、結局この日の比布町の最高気温は、15時に -14.5を記録。
登山中は終始 -20度前後の中を歩いていたことになります。
それでも燦々と降りそそぐ太陽、そして無風のおかげで、この時期としては信じられないことに、上半身はキャプリン(下着)いっちょでちょうど良い塩梅です。
さすがに汗はかかない。

ときどき歩くのをやめて耳をすましてみます。
でも何も聞こえてきません。
空気を振動させるものはなにひとつ無いのです。
風のない森には音がない。

青い空が白い雪面に青い影を照らす。

標高が上がってくるにつれて、シラカバも混ざってくるようになります。
白一色の雪面に落ちる影が、やわらかい起伏を浮かび上がらせてくれます。
森の影が描く五線譜に、一歩いっぽ音符を刻んでいく。

歌うは我らがグラムスター、Gary 'J' Glitter

森を抜けて林道に出ると、まっすぐな一本道の先にスキー場のゴンドラ駅が見えてきます。
たぶん向こうからはこちらに気が付いてないでしょう。
普通の人は、リフトサービスがある山にわざわざ歩いて登ってくる人がいるなんて、想像してないでしょうから。
一本道を登りつめて、スキー場のロープが見えてきたら、再び森の中へ。

あいかわらず斜度はゆるく、軽快に高度をかせいでいきます。
ふり返ると木々の間から上川盆地が見え隠れし、尾根上からの眺望に期待が高まります。
ゴンドラ駅の下にある茶室のような東屋をすぎ、しばし林道沿いに進んでいくと、頂上尾根の一角に出るべく斜面をあがります。
ここまでくれば木々の密度は極端に低くなり、下界の風景が徐々に水平方向への広がりを見せ始めます。
西の山から雲が湧き始めるのを認めたので、天気が崩れないうちに南の展望を撮影しておきました。
北嶺山南斜面、630m地点からの上川盆地

(361KB;要Flash;別窓で開きます)
頂上尾根に飛び出すと、上川盆地の大展望、そしてパフパフのオープンバーン。

はやる気持ちを抑えながら、ゆっくりと一歩一歩。
頂上の大きな東屋が見えてくるころには青空は後退してしまいましたが、雪が降ってくるような兆しはまったくみられません。
そしてちょうど正午、山頂に到着です。

下界の景色は言うに及ばず、今まで見えなかった和寒山や斑渓山も間近に見え、みな思いおもいに写真を撮りました。
歩くのをやめるとやはり急激に寒さを感じます。
kacchinさんに立派なテーブルと椅子を作ってもらい、ランチの時間です。
今日のメニューは、ビビンバとアジアンコーンスープ。

事前にメールでJ君から、「お隣の国の人気メニューを作るで」と聞いてたので、クリームコーン缶にネギ、オイスターソース、鶏がらスープ、タマゴ、酒、ごま油、各種スパイスを加えて、アジアンテイストに仕上げてみました。
久々に帰ってからのナルゲン洗いに骨が折れるスープです。
kacchin工務店の力作のおかげで、-15度でも快適なツララ食堂。

無風の山頂はあまりにも気持ちがよく、1時間半も長居してしまいました。
その間に頭上を覆っていた雲のかさは取れ、ふたたび青い空が広がり始めています。
CATの付けたスロープの向こうには大パノラマ。

その先のバーンは、白と青だけの世界。
小さいシュプール、大きいシュプール。
今ここに立って生きているというだけでもう十分だ。

だけど試練は待ち受けている。
いうまでもないが。
今シーズンも、Rossignolはんへのサービスショット。

あいかわらず、どういう具合に体がなってるのか想像ができませんな。
どうやったらこんなコケ方が出来るんだ。
罠に掛かったどうぶつ。

てゆーか、よくこんな所テレマークで抜けようと思ったものだ。
この山は上部はけっこう良い斜面があったし、雪質もよく、間違いなくいつもより快調に乗れてたんだけど、どいつ(kacchinはん)もこいつ(J君)も転倒シーンばっか撮ってるんだもんなー。
さっさと先に行ってしまうぼくも悪いんだけど。
と思ったら、なんか一枚イイ感じの写真が出てきたぞ。

ターン後半の激しい外圧に耐えるアンギュレーション。
筋力に頼らない力強い体軸。
でかした!、J君。
・・・にしては雪煙がひとつも上がってないな。。。
ようし!、ターシケテ~、フォトショ~ップ!。
さて、あれだけ登りに時間がかかっても、あっという間に下りてこられるのがスキー登山のいいところ。
15時ちょうど、太陽めがけて最後の滑り。
まっすぐのびる北五線道路が輝いていました。

今日もいっぱいコケたけど、雪質に助けられていつも以上によく滑れたので大満足。
めでたしめでたし・・・ では終わらないのです。
テレマークをやり始めた初期の頃から使っていた、LEKIのポールがついに折れてしまったのです。
野良テレだけでなく、夏山やクロカンやゲレテレにも使ってたので、耐用年数はとうに過ぎていたと思われます。
いつも「今日は折れるかも」と、気にかけながら使っていました。
バブル絶頂の頃のド派手な蛍光ピンクと蛍光イエローのカラーリングで、内心ちょっと恥ずかしいなぁと思いながらも、直接手に触れる道具だけに愛着はひとしおでした。
でも仕方がない。
もう十分だ。
もしかすると、ぼくの足の骨の身代わりとして折れてくれたのかもしれない。
そう考えることにしよう。
何はともあれ、下りてこられて良かった。
遊びだからこそ安全第一なのです。
ペラリ山でのペラリ事件でもお世話になったけど、プラスチックテープは万能選手です。

そのほかの写真
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投稿者 hamayo : 2008年01月24日 23:18
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コメント
投稿者 J : 2008年01月25日 13:06
どーも、こんばんわん。
先日は、お疲れちゃんでした。
いやいや昨日の大雪、こっちも凄かったけどそっちもエライことになってますな~
といっても、昔は今よりはるかに雪が多かったな~
今思えば雪の多さもそうだけど、寒さもガキの頃は半端じゃなかったなぁ・・・。
おいら的には寒さもサンピラーやダイヤモンドダストも冬の日常風景だった事もあり(特段に食い付くネタでもないんで)おいら的ブログでは軽く流しているケド、Jさんやhamayoさんのブログでは結構な扱いになってるのにちょっと驚き。
なんせガキの頃の冷蔵庫っちゅうのはモノを凍らせない為に使ってたくらいだからね・・・(笑)。
にしても、この変化が温暖化の影響だとしたら・・・あまりに急激すぎてちょっとコワイものを感じますな。
投稿者 kacchin : 2008年01月25日 20:05
to J君
前週に狩勝の風を体験してるだけに、風の強さちゅーもんがどれほど感覚的な寒さに影響するのかを、身をもって知ることになりましたな。
風さえ吹かなきゃ、氷点下20度でも早春気分やね。
ちゅーか札幌はドカ雪かね。
小樽もまぁ降るには降ったが、トカ雪ぐらいやな。
でも明日は雪下ろしやな。
最近遊んでばっかりやったから、大家のオサーンからヤキが入るわい。
ちなみにグラムのGaryは服役中らしいが・・・。
to kacchinさん
おばんです。
北見に住んでたときは、たしかに連日サンピラーだけでなく、ムーンピラー、街灯ピラー、パチンコ屋のネオンピラー、で街じゅう光の柱が乱立したましたね。
そういや北見も盆地だったなぁ。
札幌は大雪なの?。
小樽はそうでもないですねー。
24日の24時間降水量、小樽が14mmに対して札幌が24mmだから、こりゃ確かに札幌はドカ雪だわ。
感覚的には、24時間で10mm以上だと大雪、20mm以上でドカ雪、30mm以上だと災害3秒前、って感じですね。
まーウチは山の中なんで、潮見台にある気象台の積雪量の倍は積もってるけど・・・。
次回もバケツのメンテナンスを抜かりなく、kacchin工務店のお仕事にも期待してますよ~。
投稿者 hamayo : 2008年01月25日 22:19
低山ハイカーのワシらが経験しうるMAXの低温やったにも関わらず、ここまで快適やったんは奇跡ですな、マーベラス!
生涯忘れることのないサンピラーと青空を呼んでくれたバケツ君にカンパイってか!
私的にはハイクもやけど、ナッツ菌にやられてろくすっぽ食えんかったハンバーグカリーを堪能できたのが幸せであったよ。
激さぶの後はドカ雪ときたもんや、オサーンち雪下ろしする前にぺしゃんこになったんちゃうけ?(爆)
PS David Bowieにとけばよかった・・・。
おんなじようなファッションしてても片やカリスマシンガーやんに、片や近所のメタボおっさんやもんなー(笑)