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2009 - 11 /26
屋根の上のお掃除
11月の、貴重なくもり空。
屋根の上のお掃除は、冬の前にしなくちゃいけない最後の準備です。
雨も降らず、風も吹かず、雪もなく、そしてもちろん、森のカラマツがすべて葉を落としきっているという条件が、すべて満たされていた、とてもよい日和でした。
ことしはカラマツの葉がとても少ない秋でしたが、それでもけっこうな量の葉が積もっていました。
これで冬をむかえる準備は、ひととおり終了です。
キレンジャク御一行様が群れをなしてやってきて、おどろいたヒヨドリが森の中にけたたましく声をひびかせています。
早く来い来い、冬将軍。
でも雪は山だけにしといてね。
投稿者 hamayo : 20:40 | コメント (6) | トラックバック
2009 - 11 /18
山にでかけられない日には、
ミシンを踏みましょう。
シュラフ用のストレージバッグを作りました。
昨年ナンガさんのとこのダウンシュラフを買ったのですが、ストレージバッグは付いてこなかったので。
なんか動き出しそうでコワイ・・・
自分の手を動かして、なにかを作ることの面白さは、できあがったものを店で買うことでは、たぶん得られないでしょう。
切れないはさみで布と格闘し、直角とは? という普遍的命題に向き合い、指先に針を刺したかと思えば針に糸を通し忘れ、上糸と下糸の主張に耳をかたむける。
そうやって、糸くずと布きれにまみれる幸せな時間。
遅まきながら、これでぼくもレイ・ジャーディン教の信者です(笑)。
Why Sew? (Commentary by Ray Jardine)
http://www.rayjardine.com/papers/why-sew/index.htm
投稿者 hamayo : 20:25 | コメント (10) | トラックバック
2009 - 11 /11
降ってはとけ、降ってはとけ
長期予報どおり、しばらく暖かい日が続いていましたが、ふたたび 850hPaの -6度線が下りてきました。
でも町なかは、このくらい。
ところがうちの谷は、こんな感じ。
こうして降ってはとけ、降ってはとけを繰りかえし、気がつけば白一色になっていくんですね。
投稿者 hamayo : 22:57 | コメント (10) | トラックバック
2009 - 11 / 5
ニセコの山に、大きな輪っかを描きました
そこかしこで路面が凍結したパノラマラインの駐車場には、すでに数台の車が止まっていました。
行き先は、山なのか、沼なのか。
車の窓をすこし開けるだけで、切れ味するどい寒風が吹きこんできます。
今日の山登りは中止にして、五色温泉にでも行かないか?、という心の声。
車からおりるのもためらわれるほどの寒さ、その声はあまりにも甘美に聞こえます。
単独行ですから、行くのも帰るのも自由だけど、秋が終わる最後のいちにちを山ですごせる幸運を、手放すわけにはいきません。
「よし」と気合いをいれて、冬の前の最後の山旅へ。
よし!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
木道にはびっしりと霜が降りていて、すこしでも傾斜があるところは、つるりと滑ってもうたいへん。
木道に付いた先行者の足あとは、神仙沼の分岐で右へと向かいました。
どうやらこの寒い日に、ぼくの少し先を歩く人がいるようです。
じきに木道も終わり、その名のとおり南北に長い長沼は、水が涸れて'いびつ'な形になっていました。
日の出の時刻はとうにすぎていますが、山かげの沼にはいまだ光もとどかず、寒々しい空を映すのみです。
太陽が上がるのを、じっと待っているかのようです。
立っているだけで体温が奪われそうになる風景をあとに、湯本温泉へぬける峠越えの道にのって、チセヌプリ山頂をめざします。
笹の回廊は見通しわるく、泉のように湧きだす水がヤチを作り、道ゆく人の足を掴まえようと待ちかまえています。
泥の斜面に残された、すべった靴あと、もぐった足あと。
先行者の苦労に思いをかさねます。
身体じゅうから湯気をたぎらせ、チセヌプリの急勾配、ふりむけば、山上の交差点を、朝の陽射しがかけぬけていきます。
息が上がり、立ちどまって、じっと見つめる足もとに、みどり色の小宇宙。
気がつくと立っていた、雲の底すれすれのチセヌプリ山頂は、氷漬けにされそうな寒さ。
早々とケルンをあとに、少しばかりのヤブを漕いで東へくだると、次のニトヌプリが見えてきます。
しかしここからの下りには、思いもよらない苦難が待ちかまえていました。
歩いて乗り降りするのが困難な、1メートルくらいのまるい大岩が、急斜面を埋めつくし、そのつるりとした岩の表面は、苔むしているせいでさらにフリクションが低く、ばったばったとひっくり返されます。
短いながらも、かなりの悪路です。
それに比べればニトヌプリへの登りは快適ですが、あいかわらず水たまりや泥場はつづきます。
泥の中についた先行者の足あとには、まだ少ししか水は滲みだしていませんでした。
ここを通過してから、そんなには経っていないようです。
路程的には 1/3、気持ち的には折り返し地点、ニトヌプリ山頂。
ようやく顔を出した太陽は、となりの山をあたためています。
こちらの山頂をたたく西風には、冬の匂いがまじっていました。
ニトヌプリの下り、足あとだけの存在だった先行者の影を、見つけました。
べつに追い掛けていたわけではないけれど、足あとの持ち主がいることがわかって、なんとなくほっとした気持ちです。
この距離ならば、もう追いつくことはないでしょう。
五色温泉の誘惑を振りはらって、大沼へ。
ここからは五色温泉からのハイカーが増えてきます。
姿は見えなくても、人が通った気配や残像のようなものが、この道には残されています。
イワオヌプリと小イワオヌプリの鞍部。
ようやく見つけた風の吹かない場所で、おそい昼食を摂ります。
野垂れ死にスタイルで休むすがたに、行きかうガイジンさんも興味津々。
「イワノォ・ウエニィ・パンガ・アルゥ」
ここまで歩いた暖かさの貯金は、ながい休息ですっかり底をついてしまいました。
おもい腰を上げ、からだをほぐし、峠をおりるころにはすっかり日も傾き。
晩秋の山に、昼はありません。
朝の次は、夕方なのです。
大沼につくころには、ふたたび冷たい風が吹きはじめます。
木道があらわれると山旅もおわり。
もうじき消える秋を、できるだけ長く見ていたいから、すこしくらい寒くても、ゆっくりかみしめるように歩きます。
まぶしい西日を手でさえぎって、今日歩いてきた稜線を、目でたどります。
寒い朝、冷たい風、遠くの日だまり。
苦しかった登りも、きつかった下りも、いまは心の奥をじんわりと暖めてくれます。
やがて日暮れの神仙沼を、薄着の観光客に混じってくぐりぬけ、最後の木道を、光のほうへ。
ニセコの山に描いた、大きな輪っかを閉じました。
まもなくパノラマラインも冬の通行止め(2009年10月30日、通行止めになりました)。
ニセコの山の、土の上を歩けるのは、半年以上さきのこと。
しばらくは、山のみんなもひと眠りです。
そしてもうすぐ、白い季節がやってきます。
スイッチをパチンと切り替えれば、こころはもう雪の野山へ。
それまで少しのあいだ、休息をとることにしましょう。
登山日:10月末
ニセコ・サーキット(神仙沼~チセ~ニト~大沼)GPSトラック
ニセコ・サーキット(神仙沼~チセ~ニト~大沼)断面図


















