2010 - 2 /28
裏山エクスプロレーション2010
あと何年かすると、この山に高速道路が建設されます。
一年を通して、ぼく以外にほとんど人の入ることがないこの山に道路ができたとしても、おそらく誰も困らないだろうし、誰の目にも映らないでしょう。
希少な生物が生息しているわけでもなければ、地域住民の生活に不便を強いるものでもない。
建設される道の先には、道路が来ることを待ち望んでいる人たちがいる。
メディアがこぞって取り上げるような、賛成派と反対派の対決の構図もない。
そもそも賛成とか反対とかを問うたぐいのものですらなく、どちらかといえば'誰も興味がない'というのがいちばん適切かもしれません。
ですが風景は、確実に失われます。
ぼくひとりの目にしか映らないささやかなものですが、いまここにある風景は、永遠に損なわれてしまいます。
消えてしまう、その前に。
これが、この冬ぼくがほとんど遠出もせず、休みのたびにスキーを履いて裏山へと向かった理由です。
雪どけが急速に進む今日このごろ、裏山探索はいまも進行中ですが、1月から挑戦し続けている裏山最高峰への道のりを、これから何度かに分けて記事にしようと思います。
投稿者 hamayo : 19:59 | コメント (2) | トラックバック
2010 - 2 /15
きみはマンボ山を知っているか
山に登るのが商売ってわけでは全然ないのですが、数年に一度はどうしても山に上がらなきゃならないって時があります。
べつにぼくじゃなくてもいいんです。
ほかにも人間はいっぱいいます。
だけどもどーゆーわけか、頻度といいますか、アタリを引く確率は、まちがいなくぼくがダントツです。
これはつまり、このクジ引きがイカサマだってことですな。
ぼくがちょっと山登りをやってるからってことで
「え?、ポンポコ山ですか。はい、ウチには山に強いのが一人いますから」とかなんとか、駅伝部の監督みたいなことを言って安請け合いしてるヤーツがいるに決まってるんです。
てなわけで元旦にひきつづき、2月にして早くも二度目の、お仕事登山です。
で、今回の山は・・・
マンボ山ってどこですか?
その山は、積丹半島にありました。
お客様はまたしても警察の方でして、シークレットな部分が多く、守秘義務などがあるので詳しい場所はかけませんが、マンボ山というのは通称名などではなくちゃんとした地名でした。
積丹といっても、積丹岳とか余別岳とかポンネアンチシ山といった重鎮たちとはまるでべつの場所にあり、高さも奥深さも比べようがないほど小さな山です。
尾根に出るまではけっこう急でも、上がってしまえばわりと平坦で見晴らしも良く、海方面も山方面も、晴れていれば爽快な展望が開けることでしょう。
晴れていれば・・・。
それだけ見晴らしがいいってことは風の強さもハンパなく、さえぎるものがないハダカ尾根はほとんど雪が飛ばされており、どこもかしこもアイスバーン。
風の呼吸を読み違えて、突風が吹くタイミングの時に氷の上にいると、いとも容易に体をひっくり返されます。
耐風姿勢を取ろうにも、手に持ってるのはただのストック。
ピッケルがあったらなぁ、なんてことを遊びの山じゃなく仕事中に考えることになろうとは、思ってもみませんでした。
お客様の建物は分厚いコンクリートでできた頑丈なもので、外の暴風がうそのように静かではありましたが、暖房設備のたぐいはまったくなく、風が吹かないだけで気温はかろうじてプラスという過酷な場所でした。
仕事を終え帰るころには、空は黒く日も暮れかけて。
いっそう強く吹く風に、飛雪が白く尾を引きます。
Hall of the Mountain King. あるいは暗黒竜宮城。

遊びのときなら、天気が悪けりゃ逃げ帰ってくるし、出かけるのをやめることもできるけど、仕事じゃそうも行きません。
だんだんと悪天にマヒしていく自分が、最近すこし怖いです・・・。
投稿者 hamayo : 23:25 | コメント (6) | トラックバック
2010 - 2 / 2
RYOG
直せるものは、直してみましょう。
直せそうになくても、直す努力を放棄してはいけません、直す時間を惜しんではいけません。
ぼくが仕事で使っているある機器が、とつぜん壊れてしまいました。
とてもとてもアナログな機器です。
そうそう壊れるものではありませんが、10年以上使い続けるのはなかなか難しい、そういったものです。
買い換えるとなれば定価で3万円以上、会社で買ってもらっても2万円ちかくします。
よし、どうせ壊れているのなら、ダメでもともとバラしてみようってことで腑分けしてみたら、異様にシンプルなメイン基板。
これならテスタがあればなんとかなるってんで探索開始。
けっきょく、1Ωの抵抗が焼けていただけでした。
抵抗を外すときにパタンを切ってしまったようで、空中配線を張り巡らせる。

最初は、事務所に転がっていた産廃基板からもいできた2Ωの抵抗を使ってみたのですが、いまいち感度が悪く、取ったり付けたりしているうちにパターンを焼き切ってしまったみたいです。
それでも直ればOK、見栄えなんて二の次です。
数万円かかるものが、たった45円ですんだという清々しさ。
直せば使えるものをゴミに出さなくて良かったという気持ちよさ。
Repair Your Own Gear.
これもまた楽しい休日です。



