2010 - 3 /28
朝里川温泉スキー場は、聞きしにまさるスキー道場でした
今日は朝から雪降りで、しかも午後から吹雪くとの事だったので、野良ではなくスキー場に行ってまいりました。
日曜日ですから、キロロやニセコは大混雑だろうからと、地元のローカルゲレンデ、朝里川温泉スキー場の門を初めて叩いてみました。
頼もう~
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ところが不思議なことに、晴れてくるんだなぁ。
ご存じの通り、ぼくはスキーのことはよく分かりません。
よくは分かりませんが、分からないなりにこの朝里川温泉スキー場というのは、練習、練習、また練習って感じの、とにかくスキーがうまくなりたい人たちのトレーニング場のような、「スキー道場」的イメージを持っていたのですよ。
そんな朝里川温泉スキー場、いざ行ってみると、完全に予想通りでした。
というか、思ってた以上にスキー道場でした。
来場者の7割は、スキースクールの受講生と、どっかのスキー部の団体練習です。
次に多いのが親子連れなのですが、これがまた親も子供も揃いも揃ってスキーが上手で、そして親はスパルタなのです。
リフトに乗ってると、「死にたくなーい!!、ビエ~ン」という子供の声が聞こえてくるのですよ。
ぼくみたいな無目的というか、ふらっとやってきた人は1割ぐらいしかいなく、しかも大半はお一人様でした。
みな自分で決めた課題に真剣に取り組んでいて、そしてまたレベルも高いのです。
斜面の途中でアザラシみたいに寝そべってるボーダーとか、カオスな動きをする子供とか、全身コルセットのボーゲン紳士とか、コントロール不能になってる直カリ番長とか、そういう人たちは皆無です。
ひとりもいません。
そしていちばん驚いたのは、ここにいたスノーボーダー、ほとんどがアルペンボードだったのです。
フリースタイルの人は数えるほどしかいません。
がっちがちに固められた急斜面を、雪煙ひとつ上げることなく直線的なターンで落ちてくるボーダーというのは、なかなか新鮮な映像でした。
テレマークはぼくだけでした。
ジルブレッタを歩行モードにして、テレマークターンもどきで下りてくるという奇特な御仁がひとりだけいらっしゃいましたが・・・。
うーん、こりゃウロコ板で歩きたくなる丘風景ですな。
正直キロロとかと比べると、雪質はイマイチでした。
時期も時期ですからしかたないんだけど、中級者向け以上の斜面ばかりで緩斜面がひとつもなく、しかもカリカリのツルツルな雪面のおかげで、否応なしにぼくもスキー道場な気分を味わわせていただきました。
朝里川温泉スキー場は、今日をもって今期の営業もおしまいです。
家から車で10分だし、たしかに練習にはもってこいの斜面ばかりなので、来シーズンにまた来てみようかな。
リフト料金も安いしね。
投稿者 hamayo : 23:42 | コメント (2) | トラックバック
2010 - 3 /24
ジンジャーチャイは
この冬のお気に入り。
裏山に出かけるときは、いつもテルモスにこれを詰めて持って行ってました。
外で飲むだけでなく、家の中でだって、寝る前に飲むと体の中からポッポしてきて、じんわり暖かいまま眠りにつくことができます。
生姜が入ってればどうやったってジンジャーチャイですが、組み合わせるスパイスによって風味はいかようにも変えることができます。
自分ごのみの味を見つけるのもまた楽し。
生姜は包丁の背で叩きつぶしてます。
シナモンは外せませんね。
これは基本です。
ぼくはこれに加えて、カルダモンとクローブを使います。
カルダモンはあの爽やかな香りが、重くなりがちなミルクティをうまく中和してくれます。
クローブは強烈に個性的な香りがしますが、熱湯の中では香りの成分が抑えられるのか、もともと相性のいいシナモンとうまく調和します。
1、鍋にカップ1杯の水を入れて火にかける
2、沸騰したら火を消して、3杯分の茶葉を投入しフタをする
3、3分たったら生姜を投入、1分待つ。
4、カップ1杯の牛乳を投入、弱火で沸騰するまで。
5、沸騰したら火を止めて、カルダモンとクローブを投入
6、3分後に茶こしでこして、砂糖をスプーン3杯
カップで飲むときは、シナモンスティックをカップにさして。
テルモスに詰めるときは、カルダモンとクローブを入れるときに、一緒に鍋に入れるといい塩梅です。
スパイスの香りを楽しみたいので生姜は少なめですが、スパイスなしのピュア・ジンジャーチャイで飲むなら、生姜をもっと増やすか、すり下ろした生姜をすこし加えるとグッドです。
投稿者 hamayo : 21:36 | コメント (6) | トラックバック
2010 - 3 /17
小樽の町に向かって
これが最後のチャンスです。
町をつつむ空気には、春のはなやかさが見え隠れしています。
季節は次の段階へ進もうとしています。
Mさんの家の前を通ったとき、玄関先にいたMさんに声をかけられました。
「今日も山かい。
春になったもんだから、ゆんべまでずっと暖気
だったけんど、今朝はいっぺぇ積もったべ。
今日だら最高気持ちよくてっぺんまで行けるど」
Mさんには見えるのでしょう。
こんな日は、あの谷はこうなってる、この尾根はこうなってると、頭の中に思い描くことができるのでしょう。
「今日だら行ける」
本の大事なところにアンダーラインを引くみたいに、Mさんは同じことを繰りかえし言いました。
山頂へ行くのなら、今日をおいてほかにない。
行くしかない、行かないわけにはいかない。
そう確信しました。
クルミの木も、カツラの木も、コナラもミズナラもシラカバも、皆いつもの場所でいつものように出迎えてくれます。
夕べ積もった雪は約30cm。
標高が上がるにつれて、雪はさらに深くなっていきます。
見晴らしの丘を越え、谷を詰め、スノーブリッジを探します。
できるだけ谷が浅く、そして狭い場所を探してるうちに、胸板の壁のすぐ近くまで来てしまいました。
もうこれ以上は、溯れません。
谷のほうへ降りていってみます。
源流部、川幅も深さもちょうどいい塩梅、完全とはいえないまでも、水の流れは雪に埋まっていました。

扉が開かれたのです。
これでようやく四ツ峰に取り付くことができます。
四ツ峰の最初のピーク、小樽の町もずいぶん遠くになったものです。

予想通り等高線のふくらみには、地形図にはないピークが隠れていました。
直登するか、右から巻くのか、左から巻くのか、雪庇の張り出しはどうだ。
風の通り道、発達したスラブ、雪の下は氷、氷の下は岩。
巻きすぎて隣の尾根に乗ってしまわないように、太陽を道しるべにして。
西の谷から吹き上がってくる白い塊、視界が消える、動いてはいけない。
シラカバの陰で、光が戻るのをじっと待つ。
小さな吹雪が去ったあと日が射す方を見れば、最後のピークがそこに。

登りきってみると500m台地は文字どおり広々とした台地で、まばらに雑木がおおう静かな山でした。
三角点のある場所を目指して歩き回ってみても、どこが山頂なのかは皆目わかりません。
でもそんなことはもうどうでもいいのです。
ぼくは目的を果たしたのです。
裏山のいちばん高い場所に、いま立っている、その事実だけでじゅうぶんです。
この冬の定番ジンジャーチャイが、これほどおいしい日はありません。

どこででも見られる冬木立、どこにでもある冴えない林。
とくに眺めがいいわけでもなければ、目立つ高みがあるわけでもない。
そんな山頂の風景に、ぼくは今までになく感動しています。
今日、家を出てからかかった時間は3時間ですが、この5年のあいだにこの裏山を歩いた時間は、その何十倍にもなります。
その時間がこういう気持ちにさせているのだと思います。
また来年、ここに来られるかどうか、ぼくには分かりません。
道路工事が始まってしまえば、山に入れなくなるかもしれません。
あるいはそんな山には、入る気がしないかもしれません。
ひとつだけ言えることは、今日見たこの山の風景は、来年には見られないということです。
今日で最後。ジ・エンドなのです。
そんなことばかり考えていると、帰るタイミングをつかみそこねてしまいます。
だけどいつまでもいるわけにはいきません。
Mさんがそうしてきたように、ぼくもこの裏山のことをしっかりと記憶にとどめておきましょう。
時間です。
テルモスをザックにしまい、シールをはがし、ビンディングを滑降モードに切り替えて、準備完了。
さようなら、500m台地。
おしまい。
投稿者 hamayo : 07:28 | コメント (10) | トラックバック
2010 - 3 /14
谷ルート、滑降、裏山の奇跡
谷をまっすぐ詰めていくこのルートは、地形図から読み取れる3つのルートのうち、残された最後のものです。
谷の最上流は、この山の胸板ともいうべき大きな壁に吸いこまれるので、最後には右か左に逃げる必要があります。
問題は、どこでどのようにして谷を出るのかということで、ルートファインディングは今までよりも少しやっかいです。
めずらしく晴天で迎えた朝、谷に日が差し込まないうちに遠くまで進もうと、いつもより早めの出発です。
前回、帰路に使った谷の右岸はあまりにひどいので、地形図を見てもわりと傾斜の緩い左岸を進むことにします。
かなり重量級の動物のようで、足あとは完全に踏み固められていて、これについていけばまったくスキーが沈みません。
しばらく行くと、この足あとの持ち主がいた痕跡が見つかりました。
昨夜から今朝までの降雪を考えると、ついさっきまでここにいたと思われます。
そして出会いは唐突にやってきました。
「木が歩いてる!」と思うな否や、右側20mほどさきを巨大な角を持ったオスのシカが悠然と歩いていたのです。
悠然、まさに悠然とです。
ぼくの出現に驚いた様子もなく、もちろん逃げるわけでもなく。
「あんた居ようが居まいが、俺はここを通る」とでも言うかのように。
野山を歩いてて、シカと遭遇することはしばしばありますが、ここまで立派な角を持ったシカを間近に見たことはありません。
その迫力に小さからぬ怖れを感じて、ただただ立って見ていることしかできませんでした。
この場から立ち去ろうと思ったけど体が動かなかった、というのが正しいかもしれません。
シカを見送ったあとも、すこし興奮気味で谷を詰めていきます。
谷は沢となり、上流に行くにしたがってより細く険しくなっていきますが、今いる左岸はそれより一段上の、広く大きな鍋底のような地形へと変化し、気がつくと見晴らしのよい場所に出ていました。
胸板の壁は目前に迫っていました。
向こう岸には四ツ峰の尾根も見えていましたが、谷底の水の流れは遠くからでもはっきりと見え、渡ることはできなそうです。
最初に挑戦した岩稜ルートのほうを見上げると、今いる鍋底谷は、水の流れとは別にこの尾根の方へと向かっていました。
傾斜は急ですが木も疎らな斜面がずっと続き、おそらくMさんの言う「滑降のコース」というのは、この谷状の場所だと思われます。
GPSと地形図とを対照すると、ちょうど2番目の岩塔のあたりに出られそうでした。
うまく岩塔の上部に出られればゴールは目前です。
キックターンもままならない密林を、雪庇の弱点を探しに右へ左へ。
ようやく見つけた小窓から、飛び出した稜線に岩塔は右か左か・・・。
しかし眺めはバツグンです。
もちろん帰りは「滑降のコース」にチャレンジです。
裏山の奇跡、その1
おっかしーなぁ、こんなはずでは・・・。
こりゃホントの奇跡だ。
今度こそはと期待も大きかっただけに、ガックリ度もひとしお大きいです。

それでも見とおしの良いこの尾根に上がれたことで、山頂へ続く道筋がはっきりと見えてきました。
スキーで山頂に出ることができるのは向かいの四ツ峰の尾根しかない、これは断言できます。
そして三角点ピークを経由せずに四ツ峰手前の鞍部に出るためには、今回の谷ルートで高度を上げて、どうにかしてどこかで谷を越す必要があります。
谷が雪で埋まる春、かつ雪が腐る前の数日間、チャンスは一度きりかもしれません。
投稿者 hamayo : 16:19 | コメント (0) | トラックバック
2010 - 3 / 8
細尾根の藪テレ、そして老人の記憶
谷向こうの右岸尾根は、昨年までで最も奥まで入り込めたルートです。
問題は尾根の前半部分にある三角点ピークで、ここの斜面はつねに雪が深く、かつ密林で、スノーシューでさえ直登はできず、テレマークでの斜登高も毎分5mほどでしか進めず、前半でいきなり体力を消耗してしまうのです。
しょっぱなからあの山の頂まで登ります。
見た目を大きく裏切る、死にもの狂いの直登なのです。

三角点が置かれるだけあって、この裏山随一の展望が開けそうなのですが、あいにくの雪模様・・・。

雪庇の張り出しもなかなかのもので、実はストックが雪庇を踏み抜いて、曲がってしまいました。
スキーの時は、足もとだけでなくストックの先も雪庇に気をつけないといけませんね。
ここまででかなり体力を消耗してしまいましたが、気を取りなおして尾根筋を進みます。
しかも密林。
スキーで行くべきでないことだけは確かです。
パチンコ玉のように木と木の間をくぐり抜け、体のあちこちに青アザを作りつつ四ツ峰との鞍部まで下りてくると、なんとなくかつて人がいた気配が感じられます。
火の用心の看板は、木の幹のかなり高いところに打たれています。
おそらく看板が取り付けられたときには、まだ木も低かったのでしょう。
そしてミズナラは、まだこの里山が里山として機能していたころの記憶を残しています。
広々としたこの鞍部から見える四ツ峰の尾根。
4つの小ピークを越えれば、500m台地のはしっこに出られることは分かっています。
しかしじつは、この段階でぼくはかなり疲労していました。
なにより帰り道が不安でした。
500m台地まで行けたとしても、帰りにまたこの密林の細尾根を登り返すことなど考えられなかったのです。
細尾根を通らず谷筋を下るにしても、その対岸の斜面を降りるにしても、未知のルートで引き返すのなら、体力の残っている今がターニングポイントでした。
頂上への確かな足がかりを掴みつつも、後ろ髪をひかれる思いで引き返すことを決断しました。
帰路は次回のことも考えて、谷に沿って下っていきました。
油断すると谷底へ向かって降りていきそうになるスキーを、なんとか高度を保って密林を進むのは思いのほか困難な作業で、ストックは役に立たず、生い茂る木の幹や枝にしがみつき水平移動する、それはもう沢登りで言う「へつり」に近いものでした。
行きのトレースに合流したときには、安堵感ですっかり力がぬけてしまいました。
このルートを、スキーで辿ることは二度とないでしょう。

そして・・・
家の前で装備を解いていると、知り合いのおじいさんが話しかけてきました。
「おやぁ、hamayoさん。
あんたスキーやんのかえ?。
よく裏山に行ってるみたいだけど、あんまり変なところ
行って遭難せんといてくれや。
おらたちみんなで探しに行かんとなんねーからな。」
となりのとなりに住んでるこのおじいさん(Mさん)、じつはスキージャンプで2度のオリンピック代表に選ばれた某選手の親父さんなのです。
そのことはずっと前から知っていましたが、いままで一度もスキーの話をすることはありませんでした。
そのMさんが雪かきの手を止めて、ぼくのスキーを食い入るように見つめています。
「テレマークなんですよ。」
それがきっかけでした。
Mさんは、いまぼくが下りてきた山の方を見ながら、ぽつらぽつらと話し始めました。
遠い昔の話し。
それは、とてもとても興味深い話しでした。
「おらぁ子供のころ、ここに滑降のコースがあってな、よく
登ったもんだ。
すんげぇ急斜面だべ。
止まろうと思っても止まらねーんだ。
止まるったらコケて止まるしかねーんだけんど、コース
って言ってもただの林だべ、木がいっぺぇ生えてっからよ、
危ねぇったらねーんだ。
行きゃぁ必ず誰か、腕やら足やら骨折して帰ってきて、
よっく怒られたもんだ。」
はじめのうちは、お年寄りが昔を懐かしんで話す武勇伝のたぐいだろうと、話半分に聞いていました。
でもMさんの話す内容をよく吟味すれば、そうではないことはすぐに分かりました。
尾根と谷との位置関係、斜面の具合や山のかたち、尾根の上から見える風景、それらはこの裏山を繰りかえし歩いた人でなければ言葉にできない種類のものです。
山では負けて帰ってきた今日ですが、Mさんの話しにとても勇気づけられました。
頂上へ至るルートは必ずある、という確信めいたものをしっかりと感じました。
次は残された最後のルート、谷ルートから頂上をめざします。
投稿者 hamayo : 22:01 | コメント (4) | トラックバック
2010 - 3 / 2
岩稜ルートから裏山最高峰をめざす
裏山といっても、大きな川や深い渓谷があるわけじゃないので、その気になれば塩丸や大登山、余市岳にだって行けるのですが、林道なども含めて道路をまたがずに行ける範囲に絞れば、501m標高点がある通称「500m台地」が裏山の最高峰になります。
そこへ至るルートは、
A:家がある谷をそのまま詰めていくルート
B:右岸の急峻な三角点ピークの細尾根を辿るルート
C:左岸の岩稜ルート
の3つで、そのいずれもがそれぞれ難所を抱えています。
地形図上から読み取れる難所は、
A:500m台地直前の、壁のような急斜面。谷は雪崩の危険も。
B:細尾根の上には、地図に現れない小ピークがいくつも続く。
C:岩稜ルートは、それ自身がスキー登山の大きな障害です。
この中でもいちばん数を歩いてる、C:岩稜ルートから500m台地をめざしてみましょう。
今冬はひさしぶりの大雪。
岩が雪で埋まっていることを期待して。
裏山フィッツロイ
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
このルートのいいところは、玄関を開けて5秒後には尾根に取付ける手軽さです。
家の前の、除雪車が作った雪壁を乗り越えたら、そこはもう裏山のまっただ中。
動物くんと、めざせ裏山最高峰。

お気に入りの野良ゲレンデをすぎると、じきに密林の細尾根となります。
1月のこの時期、まだ雪庇もかわいいもんです。

見えてきたピークは、この尾根の最初にあらわれる岩塔です。
シーズンの初めごろは、いつもコイツに行く手を阻まれていました。
スキーで越せない岩稜帯なら、どちらかの斜面を巻けばいいのですが、里の山らしからぬ急峻な斜面で、それもままならなかったのです。
ですが、1月も下旬をすぎると、雪も深くなってきます。
ぼくの気合いもちがいます。
背中にしょったスコップは、ルート工作のための武器なのです。
スキーを脱いで、スコップ一本。
斜面の雪をひたすらカットして、スキーで通れるルートを開削していきます。
春には消える、hamayo新道。

岩を越えてはまた尾根に戻り、また岩があらわれれば巻き道を作って越えていく。
消耗が激しい登行を続けていくうちに、これまでの野良スキーでは感じたことのない、充実感というか手応えのようなものが感じます。
しかし、行けども行けども岩は尽きません。
地形図では、この尾根上にある岩場は二ヶ所で、それぞれがひとつの小ピークだと思っていたのですが、どうやらこの尾根全体が岩でできていて、その中でも顕著に突き出ている場所が二ヶ所、ということのようです。
そしてついに、右も左も巻くことができない、そそり立つ岩に直面します。
ひとまずスキーをぬいで、岩のてっぺんへ偵察に行きますが・・・
残念ながらこれ以上は難しいようです。
岩稜はこのさきも延々と続き、こんな感じの岩がいくつもひかえていました。
スキーではちょっと無理ですし、確保なしの単独で登っていく度胸もありません。
このルート、負けを認めるしかないようです。
遥かなり500m台地・・・

帰り道、夕陽のあたる野良ゲレンデで。

たぶん、このルートはもうダメでしょう。

生物の進化の行き止まりのようなものです。
たとえば別のルートから、岩塔群の向こうがわの、尾根のより上部に飛び出すような方法を考えない限り、ダメだということです。
次は、谷をはさんで反対側の、右岸細尾根ルートで挑戦です。






















