2006年6月16日

入院日記(5) そして退院


長いようで短いようで、入院生活さいごの3日間です。


5月25日(木):ベッドメイキングで凍り付く
 
5月26日(金):お注射失敗
 
      退院決定
 
5月27日(土):さようなら、さようなら

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2006年6月13日

入院日記(4) 新しい週の始まり

入院して1週間が経ちました。
新しい週の始まりです。


5月22日(月):新しい週
 
      リハビリと筋トレ
 
5月23日(火):点滴が1本だけになりました
 
      3xx号の住人たち
 
5月24日(水):急患、筋電図、ルートを外す

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2006年6月11日

入院日記(3) 週末の病院

週末の病棟は、とても静かです。
時間もゆっくりと流れていきます。


退屈といえば退屈ですが、入院中でもこういう何もない日があってもいいじゃないか、とも思いますね。
検査や処置やらは、やっぱり続くと疲れますから。
 
 
 
5月20日(土):2度目の外出

5月21日(日):観察は楽し
 
      お世話になってるスタッフさんたち

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2006年6月 7日

入院日記(2) 検査祭り

点滴と検査、これが、ここしばらくの、ぼくがやらなきゃいけないことすべてです。
たったこれだけ?、と思ったけど甘かった。

食事の時間も決まってるし、看護師さんも決まった時間にラウンドしてくるし、検査にはいつ呼ばれるかも分からないし。
入院生活 1週目は、けっこう忙しかったです。


5月16日(火):検査祭りの夜明け

         :聴力検査

         :MRI、別名「ガンガン」

         :CTスキャン

         :星状神経節ブロック


5月17日(水):夜の看護婦
 

5月18日(木):6本の点滴について
 

5月19日(金):エコー検査とかわいいハサミ
 

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2006年6月 4日

入院日記(1)

突然にぼくを襲った病。
ぼくは入院することになってしまいました。
発症から入院までの 3日間です。


5月13日(土):顔がなんかおかしい・・・

5月14日(日):家庭の医学はもはや不要か

5月15日(月):病院へ ~診察~

         :病院へ ~入院~

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2006年5月28日

退院することができました

DJさん、バオヤッキーさん、陽花さん、FFさん、LIEBさん、あたたかいお言葉ありがとうございます。
またお見舞いに来ていただいた皆様、差し入れしていただいた皆様、病院のスタッフの皆様にも、感謝の気持ちでいっぱいです。

お風呂にはいるだけで、息切れしてしまうほど体力が落ちてしまいました(総合的に見れば、入院前よりも不健康になったと思う)。
ゆっくりと元の生活に慣れていくようにしないとダメですね。

入院なんて20年以上前にしたきりなので、まるで海外旅行に出掛けたみたいにいろいろな発見があって、それはまた忘れないうちに書き記したいと思います。

みなさま本当にありがとうございました。
ではまた近いうちに。

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2006年5月27日

さようなら、さようなら

いつものように 4時に起き、いつものようにNHK第2の「音の風景」を聴き、いつものように体温を測り、いつものように朝食をすませました。
音もなく静かに時間が過ぎていく土曜日の病棟で、ぼくは最後の点滴を待ちます。


9時を過ぎて、モデルさんがカートを押してやって来ました。
バナナ注射はすんなり入ったけど、点滴の翼状針に悪戦苦闘です。


何度も何度も刺し直して、5回目くらいでようやく命中したようです。
皮膚の上から刺し直すのではなく、いちど刺したらその内側で血管を探しながら、何度もトライしていました。


 「すみません、探ってしまいました」
 
 
と謝られましたが、別に痛いとかそういうのは全然ありませんでした。
昨日の件もあって、自分は血管が探しにくい腕をしているのだな、ということがよく分かりました。


そして、最後の点滴がぼくの左腕に繋がれました。
静かに落ちるピンクの液体を、今年は一度も触れることができなかった桜の花を思い浮かべながら、慈しむように一滴一滴を数えていると、すうっと眠りに引き込まれていきました。


浅い眠りから覚めると、点滴はもう終わりかけていました。
ぼくは眠りの中で、このベッドの周りで起きたいくつかの出来事を、思い出していました。
それらは、朝の陽の光の中で柔らかなかたちを成して、この部屋の中に漂っていました。


それまでいた場所から 突然ぷつんと切り離され、初めて見る世界、初めて会う人たち、小さな社会。
ここで2週間、まったく別の人生を経験していたようでもあり、ささやかなバカンスに出掛けていたようでもあり、それが終わってしまうことと、ぼくが健康体になることとがイコールであるという事実を、ぼくはまだうまく結像することができませんでした。


だけどこの点滴が終わるとぼくは、もとの人生に戻らなきゃいけないし、バカンスを延長することもできません。
そして現実問題として、いまぼくがいるのは病院であり、ここにとどまり続けるというオプションは、あり得ない種類のものなのです。


やがて点滴が落ちきり、ぼくはナースコールをしました。
看護婦さんがやってきて翼状針を抜き、ここでの治療はすべて終わりました。


同じ病室の人たちに挨拶をして部屋を出、ナースステーションに挨拶に行きました。
今日は土曜で看護師さんが少なく、見慣れない方たちばかりでした。
お世話になった方々に、きちんとしたお礼を言えずに退院してしまったことが、心残りといえば心残りです。


引っ越しの時に、遠ざかっていく住み慣れた町並みを、バックミラー越しに見ているような気持ちで、病棟をあとにして、階段を下り、人気のない外来を通り過ぎ、ゆっくりと病院を出ました。


外に出ると、南中した太陽に眩しく照りつけられ、ぼくは目を細めました。
病院にいる間に、季節は確実にひとつ前へ進んでいました。


桜は散り、森は青々と繁り、あたりには色とりどりの花が咲いていました。
山の上では雪が融け、町ではあちこちで神社祭りが行われていました。


ランタン族元素のように稀少な北国の春を、今年はひとつ不意にしてしまいました。
だけど、ぼくがその間に経験したことは、宇宙の果てにあるまだ誰の目にも触れたことがない、未知の鉱物の結晶です。


その鉱物が放つ淡い光が、これからぼくが歩いていく道を照らしてくれるよう、この経験を大切にしていきたいと思います。



おしまい。
 
 

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2006年5月26日

お注射失敗

今日の点滴には、よしえさん教官さんを連れ立ってやって来ました。
部屋に入ってくるなり、「教えますよ」 and 「教えてください」ムード全開の雰囲気を醸し出しています。


ぼくはいつも、注射や点滴されるときは最初から最後までずっと目をつぶっています。
だって、どこを見ているのが正しい注射のされ方なのか、よく分からないから。


じっと見られると看護師さんも仕事やりづらいだろうし、理由もなく壁のひび割れや天井のしみに視線をさまよわせるようなことも、ぼくには難しいし。
気の合う看護師さんとならお話しもするけれど、それでもやっぱり目を閉じています。


だけど今日は違います。
教官と生徒とのドラマが目の前で繰り広げられるのです。
ぼくは砂かぶりでそれを見られるのです。


いきなりぼくは、ちょっとマッテと言いたくなるものを目にしました。
バナナみたいな ぶっとい注射を用意しているのです。
聞くと、今週月曜から毎日 点滴前に刺してますよ、とのこと。
知らんかった。。。


生徒のよしえさん、いつもどおり駆血帯の巻き方が弱いです。
これは目を閉じていても、以前からずっと気がついてました。


なので血管があまり浮き出てきません。
そのためだと思うのですが、手のひらで腕を擦り始めます。
アカが出てくるんじゃないかと心配になるくらい、強く擦ります。


擦っても静脈が出てこないので、次はパシパシ叩きにかかります。
擦る、叩く、擦る、叩く・・・と、プチ暴行をくわえてもあまり変化がないので、最後は触って探すことになりました。


指先に全神経を集中し、指を這わせてながら探っていきます。
まるでコックリさんをやっているみたいに、彼女の指は腕の上を迷走していきます。


くすぐったくて声を上げそうになるので、「ぼくって血管 出にくいのかな」と聞いてみると、ふたりとも「ンフフフッ」と笑うだけです。
あれ?、もしかしてやっぱり練習台にされてる?。


そうこうしてるうちにいい場所が見つかったらしく、酒精綿でさっと拭いて、ぶっといのをガツンと刺します。

 「チクッとします、ごめんなさ~い」


って刺す前に言おうよ。


 「あっっ。。。」
 「ごにょごにょdalえkjhgうkhjあds・・・」
 

ナンデスカ?。
ぼくにも聞かせて・・・。


ぼくの心の声が届いたのか、

 「ごめんなさい」
 「ちょっと プクッってなっちゃいました」
 
 
よしえさん血管外しました。
針を刺したあたりが、ぷっくり膨らんでいます。


残念ながら、ここで教官さんにバトンタッチ。
教官さんのウデ(腕前)はやはり見事でした。


今までずっと同じ血管を使ってきたのですが、もう切手のミシン目のように穴だらけなので、ターゲットをほかの血管に替えました。
だけど、今までみんなが同じ血管を使ってきたのにはワケがあって、それはやっぱり一番見やすく刺しやすかったからでしょう。


でも教官さんは、表面上は目視できない血管を探り当て、見事に一発で命中させました。
まるで、ダウジングで地下水脈を探し出す人のような、神秘的な指の動きで。
 
 

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退院決定

午後の回診で、ついに 40点法で 32点が出ました。
今だから言えるけど、この 32点、八百長です。


確実に快方に向かっているのに点数が上がらないのは、足を引っ張っている項目がいくつかあるせいだ、というのが分かったのです。
それは、「軽く両目を閉じる」、「頬を膨らまし、息が漏れるか」、「口をへの字にする」、の3つです。


軽く目を閉じると、やや左のまぶたは閉じきれていないし、頬を膨らませると少し息が漏れるし、への字口では左右のしわが非対称です。


そこで、軽くと言いながらバレない程度に力を込めて目を閉じるリハビリと、息が漏れないよう舌で裏側からフタをして頬を膨らますリハビリと、見かけ上左右対称になるよう鏡の前でへの字口を特訓するリハビリを、理学療法士さんの指示とは関係なく個人的にこっそりはげんで、32点を勝ち取ったのです。


まんまと騙されたネズミ先生

 「明日退院しましょう」
 
 
パーフェクトです。ミッション コンプリートです。
グッジョブ自分。
明日の午前、最後の点滴を受けてから、昼食前に帰る段取りになりました。


病室に戻っても何となく落ち着かなくて、帰るのは明日なのに荷造りとか始めたり、冷蔵庫の中のものをむしゃむしゃ食べたりしていました。


見回りの看護婦さんや、時間が空いて遊びに来た看護婦さんたちに、「あした退院決まったよー」なんて話しして、「ワー良かったねぇ、早く治って」などと言われたりして、楽しい気分で午後を過ごしました。


でも彼女らがいなくなって病室が静かになると、得体の知れない重い湿気が、足下から這い上がってこようとしていました。
乾いたタオルの端っこを 水に付けたときのように、じわりじわりと染みこんでいく灰色をした湿気が、ぼくの中を満たしつつありました。


夏休みもお盆を過ぎて、ツクツクボウシの鳴き声を耳にしたときの、寂寞と焦燥とを行き来するかのような感覚が、その湿気の正体でした。
ぼくはその気持ちを、平易な言葉ではっきり表すことができるけれど、言葉にしてはいけないという分別もありました。


様々な思いを抱きつつ、入院最後の夜が更けていきました。
 

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2006年5月25日

ベッドメイキングで凍り付く

朝の回診のときの、40点法の評価で、ようやく動きがありました。
26点です。


そして筋電図測定の結果、眼輪筋については異常なし、というか、むしろ患側の方が健側よりも好成績。
口輪筋については、健側の 60%程度。
患側が健側の 10%以上あれば、高い確率で完治するとのことで、60%あるならまず大丈夫でしょう、といわれました。


今日から点滴は翼状針を使って行われます。
蝶々というかトンボというか、針の左右に翼状の物がついていて、腕などにフィットするようになっています。


先週 外出から帰ってきたときにも一度、翼状針で点滴を受けたことがありますが、ぶっとい留置針よりもかえって細い翼状針のほうが、動くと痛いんです。


なんでかと思って看護婦さんに聞いてみると、留置針は金属製ではなくプラスチックでできているそうで、激しく動いても血管内部を傷付けることがないため、動いても痛くないんだそうです。
なるほどなるほど。


というわけで、動くとなんともいえない痛みが走るので、読書もせずに完全にゴロンぐぅです。
しかし間の悪いことに、週に一度のベッドリメイクの時間に重なってしまいました。


とりあえず点滴中なので無理に動かなくていいですよ、といわれたので、ゴロンしながらほかのベッドがリメイクされるのを眺めていました。
作業がぼくの隣のベッドに移ったとき、カーテンの向こうから、


 Ns_A:「意識ありますか?
 Ns_B:「いえありません

 
という会話が聞こえてくるじゃないですか。
そいつはヤバいんじゃないか。。。


ここの患者さんは、気胸で入院されているかたで、酸素飽和度が低く常時酸素吸入を受けてらっしゃいます。
この病室では一番の重い患者さんです。


でもカーテンで仕切られているため、詳しい様子は分かりません。
ほかのベッドにかかっているハイホ~さんも、冗談を言うのをやめて様子を伺っています。
と、ハイホ~さんが一言、「あー、意識じゃなくて ‘いっしき’ か」。


ベッドメイクするための、シーツやら枕カバーやらの 「‘一式’ ありますか」、と Ns_A は Ns_B に尋ねたんですね。
したら Ns_B は 「ありません」と返答したと。


ほっ。
病室全体が、ほっと胸をなで下ろしました。
 
 

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2006年5月24日

急患、筋電図、ルートを外す

ぼくは寝るとき、アイマスクと耳栓をして寝ています。
左にマヒがあるせいで、左目をきっちり閉じられないのと、耳鼻科の患者さんが多くいる病室のため、やはり凄まじいイビキをかく人が何人かいるためです。


なので大抵は朝までぐっすりスヤスヤなのですが、昨夜は日付が替わったころ急患がこの部屋に運び込まれたようです。
看護婦さん達が何人かやって来て、空きベッドの周りで何かやっている様子でした。


でも朝起きてみると、そこに患者さんはいませんでした。
というか、ベッドごと消えてました。


さて、いよいよ予後判定のための筋電図測定です。
紙ヤスリのような粗いガーゼで顔を拭かれ、いくつかの電極を貼り付けられます。
左右の眼輪筋、左右の口輪筋の、計4回測定します。


まず正常な側(健側)の右眼輪筋から測り、次にマヒしている方(患側)を測りました。
すると技師さんがややおどろいている様子です。
たぶん、患側が健側と比べてそんなに悪い値を示していないのだと思います。


というのは、電極からのピクピクで筋肉が動くとき左右で動きが変わらないのが自分でも分かるのです。
こりゃおかしいということで、もう一度やり直しましたが、やはり結果は左右で差がないみたいです。


気を取り直して口輪筋。
こちらはちゃんと患側は動きが良くないというデータが取れたようです。
自分でもそれは感じとれました。


でも技師さんは、どうも納得がいかない様子で、もういちど眼輪筋を追試することになりました。
だけど何度やっても同じだったようです。



部屋に戻って点滴を受け終わると、4日経ったということで、留置針を抜くことになりました。
そして、今はもう 一日一回の点滴なので、ルートを取っておく必要もあまりないし、「一日一回だったらチクッとしても我慢できるでしょ?」といわれ、「痛いのヤダ」とも言えないので、ついにぼくの体からルートも取り外されてしまいました。


ルートも外されてしまうと、ますますぼくは行き所を失ってしまったかのように、空虚な気持ちになりました。
点滴が6本から1本に減ったときよりもさらに自由になったはずなのに、体が健康に近付いている証拠とも言えるのに、なぜだか寂しい気持ちが忍び寄ってきます。


点滴がリードなら、ルートは首輪です。
ついに首輪も外されたというのに、ぼくはまだ昨日までと同じ生活を変えていません。
変えられません。

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2006年5月23日

点滴が1本だけになりました

そうそう、昨日から点滴がぐっと減りました。
9時頃からの1時間程度なので、朝ご飯の時不自由な思いをしなくてすむようになりました。


メチコバール + ATP in ソリターT3 のスポドリ点滴 1本になりました。
これ 1本だけってことは、ただのスポドリってわけじゃなかったんでしょうね。


だけど、あれほど苦痛だった点滴治療も、実際なくなってしまうとなんとも寂しいものです。
今までのように、点滴台をガラガラ転がしてトイレに行く必要もないですし、そのためにトイレを我慢することもありません。
それなのに、より多くの自由になる時間を手に入れたにもかかわらず、ぼくは今までの入院生活のスタイルを変えることはしませんでした。


点滴はぼくにとって、飼い犬のリードのようなものだったように思います。
あれだけぼくの自由を制限していたリードなのに、それがなくなってもぼくは、あたかもまだそこにリードがあるかのように、そのそばから遠く離れて活動するようなことはしませんでした。


特になにもやることがない入院生活では、6本の点滴はちょうどいい不自由さを与えてくれていたのかもしれません。


お昼すぎに、ぼくの右前にいる慢性副鼻腔炎の患者さんが退院しました。
ぼくの父ぐらいの年齢の方でしたが、それでもこの病棟ではぼくに年齢が近いほうだったので、ときどき話をしたりしていました


ぼくがテレビを見ずに本ばっかり読んでいるのを見ていたらしく、度数が残っているテレビカードをいただきました。
テレビカードでは冷蔵庫も動かせるので、ありがたくいただきました。

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3xx号の住人たち

ぼくのいる病室は、こんな感じの6人部屋。
「E」がぼくのベッドの位置です。


|   |
|   |―――――+
|   |A B C|
| 廊       ∥
|         ∥窓
| 下       ∥
|   |D E F|
|   |―――――+
|   |

 
 
A:

80歳を過ぎているのに、シャキーンとした身のこなし。
食事のあと必ずテーブルを布巾がけしてます。
その時の布巾のかけ方が、板前さんが俎板を拭くような所作でして、ヘタな主婦より手慣れてるのです。


だけど抗癌治療をしているせいか食欲があまりなく、オカズにはほとんど手を付けていませんでした。
テレビが大好きな人で、消灯後もカーテン閉めてイヤホンでテレビをよく見ていました。


クイズ番組を見ると「答えを口に出さずにはおれない人種」ってのがタマにいますが、この方はまさにソレ。
夜中に突然、

 「ラフレシア!!」
 
 
とか叫ぶんで、ビックリします。
 
 
 
B:不在

いちど急患が夜中にやってきた以外は、ずっと空いてました。
酸素の口があるのは、ココとぼくのベッドだけなので、わざと空けてあるのかもしれません。
でもぼくは酸素いらんよ。
 
 
 
C:

ぼくの父ぐらいの年齢の方で、最近定年になったそうですが、元の職場の若い方などもお見舞いに来られたりして、今でも慕われているようでした。


頭皮に触れるだけで気絶しそうなくらいの痛みが走り、横になって寝ることさえできない状態になり、脳神経外科に行って診てもらったけど異常がなく、たまたま耳鼻科に来て診てもらったら、慢性副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)だった、という方です。


手術前は軽い身のこなしで歩いてらっしゃいましたが、手術後はナマケモノのようにスローな動作になっていました。
やはり手術というのは、たとえ鼻のちょっとした手術であっても、体にはかなりの負担になるんだなぁ、と思いました。
 
 
 
D:

気胸の方で、常時酸素の吸入をしなきゃならないのに、酸素の口は部屋で2箇所しかなく、そのひとつがぼくのベッドのところにあるので、この患者さんが来てからは、ぼくのベッドの周りがだいぶにぎやかになりました。


いつもはほとんど音がしない酸素の装置ですが、いちどブーブーと変な音を立てたことがあります。
音がどんどん大きくなっていくので、ナースコールして看護師さんを呼んだら、患者さんがチューブを自分の体で踏んづけてしまって、酸素が流れなくなっていたそうです。


だけどそれでも酸素飽和度は 92%あったみたいで、結局その一件がきっかけで、装置は止められることになりました。


夜はハルシオンをもらって寝てらっしゃいます。
でも寝入りばなにいつも寝言を言います。


「違うんじゃないですか」 とか、「次にしましょうよ」 とか、必ずだれかと喋っているふうの寝言です。
寝言に返事しちゃいけないっていうけど、「そうですね」って返事すると、すぐに黙って寝息を立てはじめます。
 
 
 
F:

ぼくが入院した翌日にだれかが退院したあとは、ずっと空床になっていました。
そのあと、すごく入院慣れした方がやってきました。


まるでキャンプの達人のように、いろいろなアイテムが揃っていて、「忘れ物」などというものとは無縁のような方でした。
でもそこまで慣れたくないカモ。

ぼくの一日6点滴を上回る、2時間で7点滴という治療を受けてらっしゃいました。
途中で血管が痛くなったりして、左から右に腕を替えたりするなどなかなか大変そうで、横にいるぼくもドキドキしましたが、よしえさん教官さんコンビで、時間ぴったしでうまく行ったようです。

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2006年5月22日

新しい週


休みが終わって、病院はあわただしく動き始めました。
朝早くから駐車場まちの車がたくさん窓の外に見えます。


先生が外来に行く前、平日は毎朝の回診があります。
看護婦さんが「回診ですよ~」とふれ回ります。


回診といっても先生が病室に来るのではなく、ぼくたち患者が先生の待つ処置室に赴いて、診察を受けるのです。
こりゃミルキングパーラー牛舎の牛みたいな気分です。


ていうかコレじゃぜんぜん回診じゃないのに、誰もツッコまないのでしょうか。
いちおう「歩ける人は耳鼻科処置室前に集まってください」とアナウンスされるので、歩けない人は回診してもらえるんですけど。


毎朝このときに、例の 40点法で採点されます。
先週の木曜日を境に、ちょっとずつ回復してきているのを実感できるのですが、40点法ではぜんぜん成績が上がりません。
ずっと 24点のままなのです。


「点数は変わらないけど、動きはよくなってきてるようだから、今日からリハビリを始めましょう」
ということで、点数は変わらないまま、リハビリをはじめることになりました。

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リハビリと筋トレ

●リハビリ
 
リハビリは理学療法士さんのところで行います。
低めのベッドに寝かされると、まずは顔のマッサージをやってくれます。
このあとにやる運動で使う筋肉をマッサージしてくれます。
これがまた気持ちいいんです。


そして運動をします。

額にシワを寄せる → 目をぎゅっと瞑る → 頬をつり上げる → 口を真一文字に結ぶ → にっこり笑う → への字口にする → 上唇だけを持ち上げる → 下唇だけを突き出す


というセットを、それぞれ 20回ずつやるのです。
左半分はまだ思うように動かないので、理学療法士の方が手を使って右と同じ動きになるように助けてくれます。


顔を動かすだけなのに、どっと汗が噴き出しました。
リハビリはなかなか体力を使いそうです。
部屋に戻ったら疲れて寝てしまいました。
 
 
●筋トレ 
 
リハビリとは別に、今日から体力と筋力の回復トレーニングをすることにしました。
これは治療メニューにはない、個人的なものです。
1週間寝たままで、体力がた落ちなのです。


この病院は6階建てなので、階段の上り下りはちょうどいいトレーニングになるのですが、シャワーも風呂もNGなので、できるだけ汗をかかずにやりたかったのです。


でも階段を一往復して、いい場所を見つけました。
踊り場の携帯電話スペースに滑り出し窓があって、これを開けると冬のような冷たい風が吹き込んでくるのです。


この場所で、つま先立ちスクワット100回です。
だけどやり始めたとたん、日勤を終了した看護師さんたちがぞろぞろ階段を降りてきます。


知ってる看護師さんがいたら、はじめのうちは挨拶したりしていましたが、そのうちそんな余裕はまったくなくなって、ただ頭を下げるだけになり、それもつらくなってくると、周囲を完全に無視してロボットのように運動を繰り返しました。


窓からの冷風のおかげで、100回やっても軽く汗をかくだけですみました。
が、部屋に戻ろうと階段を降りかけた瞬間、、、、モモが痛い・・・。
かなり痛い。


いやー若いな自分。
フツーなら2日後に筋肉痛なのに、運動直後にもう筋肉痛かぁー。


と一瞬思ったけど、それは多分、肉離れ。
軽い肉離れ、です。


こうして筋トレは一日で終了。っていうか中止。
膝を曲げずに棒のようにして、かつ後ろ向きに階段を下りると痛くないことを、経験的に知っています。


そして、ぼくの病名を知らない看護師さんに、「外科病棟は2つ上ですよ」などと言われることになってしまったのです。

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2006年5月21日

お世話になってるスタッフさんたち

●ネズミ先生
主治医のネズミ先生。
痩せていて小柄で、ネズミのような顔立ちの先生。

肝臓や股関節だのといった、耳鼻科と関係のない話をしてくるお年寄りの患者さんにも、まじめに受け答えする姿が印象的でした。

でも笑ってるところを一度も見たことがない・・・。


●YSさん
一つひとつの作業を丁寧にこなし、患者さんとの会話を大事にする YSさん。
特徴のあるアニメ声なので、彼女はどこにいるのかすぐに分かってしまいます。
2週間の入院期間中、いちばんたくさん面倒を見てもらった一人です。


●梅さん
二人しかいない男性看護師さんのひとりで、格闘技でもやっていそうなたくましい体躯をしてます。
患者さんの移動などでは、彼の力はとても頼りにされていることでしょう。
女性ばっかりの職場で働くのは、いろいろと大変みたいです。


●よしえさん
看護学生の、実習中?の看護婦さんだけど、2週間ずっとここにいて、彼女にもよく看護してもらいました。
先輩の指示をよく聞いて、一生懸命技術を身につけようと頑張っていました。
若い人の真剣な姿って、見ていて気持ちがいいものです。


●教官さん
前述のよしえさんの教育係さんです。
安易に正解を教えることをせず、「なぜそうするか」を「モノの仕組みと理論」をきちんと説明して、実習生に答えを考えさせる教育スタイル。
自分自身が深く理解していないと、こういう教え方はできません。立派です。


●赤メガネさん
真っ赤なフレームのメガネにピンクのカーディガンのおしゃれさん。
とても小柄で、あちらこちらよく動き回っています
いつでも笑顔をたやさない彼女のおかげで、多くの患者さんの心が潤っています。


●ハイホ~さん
彼女が初めて病室にきたとき、ハイホ~ハイホ~と歌いながら入ってきて、強烈なインパクトをぼくに与えました。
ちょっとした冗談で場を和ませる、陽気で楽しい看護婦さんです。


●霜さん
みんなから信頼されているベテランナースさん。
長い経験がそうさせるのか、一つひとつの言葉に迫力があります。
言うことを聞かない暴れん坊患者さんも、彼女のひと言でとりあえずは静かになってしまいます。


●frさん
気さくでフレンドリー、一度あったら今日から友達、みたいな看護婦さん。
無駄のない身のこなし、ヘルプを呼んでいるのを見たこともないし、経験も知識も豊富な方なんだと思います。


●モデルさん
ほっそりして背が高く顔が小さい、モデルさんそのまんまな看護婦さん。
ここの病院は歴史的建造物クラスの古い建物で、昔の人の身長で設計したのか知らないけど、天井が低い箇所がトラップのようにあちこちにあるのですが、そういう場所では人一倍気を遣うだろうなー、ってくらいのスタイルです。


●ドラえもん
実写版ドラえもん、みたいな感じのベテラン看護婦さん。
注射するとき、ちょっと仰け反って目を細めるのは、ちょこっと老眼がかってきてるのかな。
でもベテランさんの注射は安心感があります。


●くろさん
けつまずいていきなりベッドに倒れ込んできたり、お尻でぼくを突き倒しそうになったり、おっちょこちょいのくろさん。
実習生をのぞくといちばんの若手看護婦さんだと思います。
 
 
 
看護師さん以外に 2人の助手さんがいて、うす緑色の白衣を着ています。
患者に付き添って検査室へのエスコートをしたり、食事の準備や洗濯など、看護師さんを支えるお仕事をされています。
「ちから貸してくださーい」などと看護師さんが叫ぶと、助手さんが駆けつけたりします。


土日は助手さんがお休みなので、看護師さんが助手さんの仕事もこなすことになります。
でも土日はホント暇そうです。

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観察は楽し

本を読む以外やることがないので、人間観察がひとつの楽しみになりました。
よく3Kなどと表される看護師さんの仕事にも興味がありました。


またも不謹慎発言ではありますが、せっかくなのだから、13泊14日の社会見学にしようじゃないか、と。


看護師さん達のお仕事を、1週間観察してなんとなく分かったのは、実績と信頼のある(と思われる)リーダーのもと、何人かの看護師さん達が小集団を作って、患者さんの看護にあたっているらしい、ということです。


その小集団の勤務時間中、ひとつの病室には一人の看護師さんが専属で看護にあたり、いくつかの部屋を任されています。
その看護師さんが手が離せない場合は、同じ小集団のほかの看護師が手空きなら対応にあたるか、あるいは小集団からは独立したフリーの看護師さんが事にあたる、といった感じでしょうか。


たとえば点滴終了時にはナースコールすることになっているのですが、点滴を付けにきた看護師さん以外がコールを取って見に来てくれた場合でも、その看護師さんは点滴を付け替えたり外したりすることはなく、部屋専属の看護師さんにそのことを取り次ぐだけで、点滴の作業にはかならず部屋専属の看護師さんがやってくるのです。


なので、おおぜいの看護師さんがいても、この病室に来る看護師さんのメンツはだいたい決まってて、廊下ではよく合うのに一度も部屋に来たことがないって方もいっぱいいて、はじめぼくはこの人たちは何をしているのだろう? なんて思ったものですが、ほかの部屋の担当でちゃんとお仕事されてたんですね。


いぜん虫垂炎で入院したとき(20年以上前)は、一人の看護師さんが入院から退院まで代わることなく看てくれました。
そのときとは明らかに違うシステムで動いているようです。


このフロアで働いている看護師さんはたくさんいますが、部屋によく来る看護師さんたちはだいたい 10人くらいです。
みんなかなり個性が強い人ばっかりです。

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2006年5月20日

2度目の外出

朝から静かだなと思ったら、土曜日なので外来がないんですね。
いつもなら朝食時間前後は、日勤帯の看護師さんがおおぜい出勤されてきて、深夜勤明けの看護師さんと一緒になる時間帯なのですが、土曜日のため日勤帯の人数が少ないんでしょう、廊下がとても静かです。


今日は外出の日。
前回あまりにも時間が足りなかったので、15時~20時、晩メシは外食のつもりで届けを出しました。
っていうか、ご厚意に甘えてまた全部看護師さんにやってもらいました。


14時の点滴は、ベテラン看護婦(見た目がベテラン)のパチンコさん。
ほかの患者さんとパチンコの話しでよく盛り上がってるのでパチンコさん、です。
ぼくが外出するって知っているようで、「いつもより早く落としましょうかね」と。
さすがベテラン、分かってます。


でも 20分で落ちきりました。
早すぎです。
パチンコさんも、早すぎたわと言ってました。


家に帰らず書店に直行。
なぜかしらムショーに俳句のことが気になる今日この頃だったので、「教科書に出てくる俳句うんぬん・・・」という本と、「奥の細道ナントカカントカ・・・」というような本を買いました。


ココの本屋さん、フロア面積が日本一だそうで、本を探すだけでぐったりしました。
体力がかなり落ちていることを実感。


本屋さんを出て、ケンタッキーフライドチキンに行きました。
病院食は決して不味くはない(むしろ旨いよ、ホントに)し、ほかの患者さんが愚痴るほど味付けが薄いとも感じませんが、やっぱりなんていうか「肉食いてェー」って気分だったので、3ピースだけ買いました。


家に帰ってシャワー浴びて、チキンを食べ終わるともう 19時近く。
病院にいるときと違って、時間が過ぎるのが早いと感じます。
病院は竜宮城ですね。


病室に帰ると、週末のせいか外泊を取った患者さんもいるらしく、6人部屋は ぼくを含めて 2人だけ。
ほかの病室もひっそりしています。


病院がたてる寝息が聞こえてきそうなほど、静かな初夏の夜半です。
 

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2006年5月19日

エコー検査とかわいいハサミ

今日は耳のエコー検査で、耳下腺腫瘍の有無を調べます。
妊婦さんのおなかに当てて赤ん坊の状態を見るアレです。
これも初めて体験しました。


検査対象部位にゼリー塗るんですね。
そしてそこにプローブを当てます。
音波なので、気体があると精度が落ちるため、ゼリーを塗ってプローブと体表を密着させるんだそうです。
なるほどねーフムフム。


エコーは10分で終わりました。
赤ん坊見るわけじゃないので、モニターを見せられることはありませんでした。
「はいココ!、腫瘍ですねー」なんて言われるのも怖いし。


首すじのゼリーは拭き取れても、後ろ髪に付いたゼリーは頭洗うしかないです。
でも点滴ルートが付いてる限り、入浴やシャワーは無理。
あしたルートを取ってもらって(ルート付けて3日目なので)、外出許可取って家で洗うことにしよ。


検査ずくめもこれで一段落、ベッドでのんびりしていたら、実習生らしい若い看護婦さんが血圧を測りにやってきました。
入院したとき以来、血圧なんて一度も測ったことないのに、急にどうしたんでしょうか。
もしかして練習台にされてるのかしらん。


彼女に聴診器を当てられているとき、ぼくの目はあるものに釘付けになりました。
それは、彼女の持っているハサミです。


ミッフィーがお風呂に入ってる(鬼太郎の父さんのように)、珍妙だけどかわいい造形のハサミにです。
どこで売ってるのか聞こうかと思ったけど、ものすごく真剣な目をして作業してたので聞けませんでした。


ほんの少しだけど、マヒが弱まりつつあるような気が・・・。
昨日はまったく動かすことができなかった口元が、ちょびっとだけ動くようになってます。

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2006年5月18日

6本の点滴

今日は検査はなにもない日です。
それでも点滴はあります。
午前中はベッドに横になっているしかありません。

●1本目

朝 6時、まだ寝ている患者さんもいるため、看護師さんは静かにやってきて点滴を始めます。
ゾビラックスを生食キットにぶち込んだ点滴です。
これをだいたい 1時間かけて滴下させます。

ゾビラックスは抗ウィルス作用を持つお薬で、とりわけヘルペスウィルスに強い効果を発揮するそうです。
ヘルペスウィルスの可能性がある末梢性の顔面神経麻痺が疑われる状況ですから、これの投与は必然だなと素人のぼくでも理解できます。


●2本目

だいたい 7時くらいからです。
低分子デキストランL注」と書かれたパックに、プレドニンを混ぜたものです。
プレドニンは言わずとしれた超メジャーなステロイドです。
この薬品だけはぼくも名前は知ってました。


なぜ低分子デキストランと一緒に投与するかというと、マヒを起こしているのが神経浮腫のせいだとすると、周囲の血管が圧迫されている可能性が高く血流が悪くなっているだろうから、ステロイドが患部まで到達しにくいので、血液の粘度を下げるためだそうです。
そういわれると納得してしまいますね。


これはだいたい 2時間で滴下させます。


●3本目

とうぜん 9時前後から始まります。
この点滴から、深夜勤帯から日勤帯の看護師さんに替わります。


ソリターT3」と書かれたパックに、メチコバールATP を混ぜたものです。


ATPって懐かしいなぁ、とひとり興奮。
まさかこんなところで再会できるとは。
ミトコンドリアとか、高エネルギーリン酸結合とか、クエン酸回路とか・・・。
生物は好きな科目だったので、なんとなく連想ワードがいろいろ出てきます。


で、結局この点滴は、スポーツドリンク に ビタミンB12 と ATP を混ぜたもの、という理解でいいのかな?。
これ落としに来た、ロン毛の梅沢富美男さんみたいな男性の看護師さんが、「これは速度は適当でいいんですよ」って言ってたんで。


ちなみにピンク色の液体で、おいしそうな色をしてます。
1時間~90分くらいで終わります。


●4本目

続きなので、10:30くらいから始まります。
グリセオール」と書かれたパックで、脳圧亢進とか眼圧低下なんて言葉も書いてあって、ちょっとコワモテ。


脳圧を下げて脳浮腫を改善するというのは説明されれば分かるんだけど、それがぼくの病気にどう作用するのかがイマイチ分かりません。
神経浮腫にも効果があるということなのでしょうか。


だいたい 60分くらいで終わる予定なのですが、たいていコレの途中に星状神経節ブロックが入りますので、麻酔科までガラガラしていくなどで滴下速度が落ち、90分以上掛かることもあります。


このガラガラの時に、よくルート内に血液が逆流します。
火消しが纏を掲げるがごとく、点滴台を高々と持ち上げ、点滴の圧力を増す努力をしたりします。
静脈にも血圧ってかかってるんですね。


90分かかると昼食とかぶる可能性が出てくるので、とても憂鬱です。
それを避けるためには、3本目のスポドリ点滴で滴下速度を調整するしかありません。
スポドリだし、ちょっとくらい早めても大丈夫だべ。


●5本目

14時開始です。
1本目と同じ、ゾビラックス+150ml生食キット。
なぜか1本目のときよりも明らかに滴下速度が速いです。
30分待たずに落ち切ることも。。。


●6本目

22時開始です。
同じくゾビラックス+150ml生食キット。
なぜか1本目のときよりも明らかに滴下速度が遅いです。
90分くらい掛かることも。


終了は 23時以降なので、たいてい寝てます。


でも、次の点滴まで時間が空く、4,5,6回目の点滴のあとは、ルート内に血液が逆流して凝固するのを防ぐため、ヘパリンをルート内に満たします。
このとき、穿刺された静脈付近がひんやりするので、元もと熟睡しているわけでもないし、それでビクっと目が覚めることもあります。

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2006年5月17日

夜の看護婦

昨日一日で、とりあえず今回の入院での一日のサイクルが分かったので、外出させてもらえないかと看護婦さんに頼んでみました。
ほんとうは患者が先生に聞いて許可を得ないといけないそうなのですが、この看護婦さんが代わりに先生に聞いてきてくれるとのこと。


そして外出予定時間の前になると、外出届の代筆までしてくれて、しかも予定時間を1時間多く取っておいてくれる配慮までしてくれて、「おいしいものでも食べてきてね」といって見送ってくれました。


親切な看護婦さんだなぁ、と思いましたが、看護師さんという職業は親切にすることも仕事のうちですから、親切であることは特筆することではないのかもしれません。
だけど、わざとらしい親切じゃなく、自然な気配りや思いやりができることは、ひとつの才能だと思います。


このフロアには、日勤帯は 8人くらい(たぶん)の看護師さんがいるのですが、どの看護師さんにあたっても同じ質同じ量の援助が受けられます。
これってかなり凄いことだと思います。
「教育」が行き届いているのだと思います。


さて外出可能な時間は極めて短いです。
14時の点滴が終わる 15時ころから、夕食が配膳される 18時ころまでの 3時間だけです。
今のぼくには、これが最も長い連続した自由時間です。


家との往復時間を差し引くと、実質自由に使えるのは 2時間あるかないか。
なにせ急な入院だったから、病院に持って行くものをパッパパッパと判断してパッキング。
シャワーを浴びてボウボウのヒゲを剃ります。


いちおう Blogに入院したことを報告して、仕事場や保険会社への連絡などをしていたら、あっという間に 17:30。


大急ぎで病院に帰り、病棟の廊下を歩いてた赤いメガネの看護婦さんに外出届を手渡す(出る時じゃなく帰ってきたときに渡すシステムなのです)と、
 
 「おかわりないですかぁ」
 
 
?????。
いや、これはもちろん、外出中に体調に変化があったりとか、そういう「お変わり」はありませんでしたか?、という聞き取りですね。


でもそのときぼくがずっと考えていたのは、夕飯までに戻らなきゃ!、ってことばっかりだったので、思わず頓狂な返事をしそうになりました。
あぶなかった。


夕御飯のあと うとうとしていたら、いつの間にか看護師さんの見回りの時間。
体温を計りにきた看護婦さんが、

 「寝ててもいいのよ」
 「でもあとで、夜の看護婦がきたら起きてあげてね」


と。
よ・る・の・か・ん・ご・ふ ???


すっごい想像というか妄想をしてしまった・・・、けど、夜勤の看護婦さんということだわな。
 
 
暗がりの中、闇を切り裂き煌々と輝くコールマンの蛍光灯ランタンを持って、夜の看護婦がやって来ました。
夕方いた赤いメガネの看護婦さんでした。


「起こしちゃってごめんなさ~い」って、コールマンのランタンじゃー誰でも目ぇ覚ますに決まってる。
でも点滴を止めにきたときはやっぱり ぐーすか眠っておりました。

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実は、入院しています。

ちょっと診てもらいに行っただけなのですが、「入院した方が早く治りますよ」ということで、あっという間に入院が決定してしまい、いまちょっとだけ外出許可をもらって帰ってきました。


命に別状のない病ですので、いままで読めなかった本でも読みまくるつもりですが、朝6時から立て続けに5本の点滴が入るので、自由になるのは午後3時くらいからです。


たぶん2週間くらいで退院する予定です、
ではまた。

 
DSC_7209.jpg
病院前の桜が花盛り

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2006年5月16日

検査祭りの夜明け

病室は東向き、白いカーテンなので、日の出と同時に部屋には朝日がふりそそぎます。
よって 4時起床。


マヒの状態は、やや悪くなっているように感じます。
6時から 4本の点滴が始まるのに備え、尿を出します。出し切ります。


朝食は 8時からです。
点滴をしたままの食事ですが、昨夜もそうだったのでもう慣れました。


今日は検査づくしの日です。


 ・聴力→MRI→CT
 
 
という順番です。
そして合間に星状神経節ブロックが入ります。


朝食後にゴロンとしてると、聴力検査に呼ばれました。
耳鼻科外来でやるそうですが、ここからは結構遠いです。
点滴台をガラガラ押しながらの旅です。

投稿者 hamayo : 21:44 | コメント (0) | トラックバック

聴力検査

聴力検査はよくあるやつです。
音がしたらボタンを押して、ってやつです。
でもここのは今まで聞いたことがある、「ピーーーー」という一定音量のものではなく、なんていうか


 ウォ~ンウォ~ンウォ~ンウォ~ン
 キィ~ンキィ~ンキィ~ンキィ~ン
 ドォ~スドォ~スドォ~スドォ~ス
 
ってかんじで、音量がうねってました。


左右交互にやります。
検査対象ではないほうの耳は、1回目は塞いでやるのですが、2回目は雑音を流しながら測定しました。
こういうは初めてです。今はこれがポピュラーなのかな?。


それともうひとつ、音に対する内耳の反応を調べるとかで、色んな周波数の音が、5段階で何度も流されます。

 微小→小→中→大→極大


耳の中に圧力を掛けて行うため、「つばを飲み込んだり、咳やあくびをしないでくださいね~」と技師の人に言われます。


ためしにつばをゴクッとやってみると、圧力のメータがググッと触れました。
「あっ、ダメじゃないですか~、ほら」なんて言われましたが、試さずにはいられないでしょ。フツー。


でも「極大」の時の音量はデカすぎです。
検査だと分かっていても、顔をしかめてしまうほどの音量でした。


もひとつちょっと困ったのは、測定室がすごく狭いことです。
部屋じたいは4畳半くらいだけど、椅子とか机とか測定器とかでぎゅうぎゅう。
2人でもかなり緊張し、3人だと息苦しくなって、4人になると共食いを始めかねない狭さです。


その部屋に技師さんと2人。
技師さん、若い女の子なんです。
もう照れるやら恥ずかしいやら。


そのうえ検査後半には、なぜか看護婦さんがひとり加わってきて、しかも何かをするわけでもなく、なんとなく来てみました、みたいな風情。
たぶん、サボりに来たにちがいない。


検査が終わって重い防音ドアを開けた途端、思わず2人とも「プハァ~~ッ」。
暑くもないのに2人とも玉の汗をかいていました。
お互いの健闘を讃えるかのように、どちらからともなく「おつかれさまでした」と声をかけて、検査室をあとにしました。

投稿者 hamayo : 21:29 | コメント (0) | トラックバック

MRI

これは以前ぎっくり腰の時にやりました。
電車型3段B寝台のさらに半分くらいの高さの場所に入れられ、ガンガンガンガンうるさいヤツです。
あの狭さはちょっと苦手。


「外せる金属はすべて外してください」という説明を受けた後、ガントリーの中へ。
点滴はしたままですが、点滴台はNGです。
なんでも、酸素ボンベや車椅子が飛んだりしたことがある(ここの病院じゃないけど)そうです。


すぐにガンガンが始まりました。
でも今回は、ガンガンだけじゃなかったのです。
ガンガンの次は、ダダダダダダ・・・(←半角で書きたいくらい超マシンガン)。
グァフグァフグァフ・・・・、キキキキキ・・・、ガァーウガァーウガァーウ・・・、そしてまたガンガンに。


腰の時は 10分くらいだったのに、今回は 30分くらい入ってたかな。
目を開けたらその狭さに発狂しかねないので、ずっと目を閉じてました。
やっぱMRIは苦手です。

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CTスキャン

CTは初めてです。
放射線を浴びるのは気持ちのいいものではないですね。
胸部X線撮影の何倍~何十倍ともなると、せっかくなら何か見つかってくれたほうがいいかも、なんて考えてしまいます。


こちらもベッドに寝かされたままガントリに入れられますが、MRIと違ってドーナツ状の開放的なもので、特に苦痛になるようなものはありませんでした。
ものすごいスピードでドーナツの輪の中を「何か」が回転しているのが目に見えました。


ほんとに「ただ寝てるだけ」で、約20分で検査は終わりました。

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星状神経節ブロック

結局 星状神経節ブロックは、すべての検査が終わってからになりました。
点滴は途中で付け替えられ、ガラガラと麻酔科へ。


麻酔科の先生から詳細な説明がありました。
ただこれについても、入院前にひととおりWebで調査済みですので、説明の内容に新鮮なものは特にありませんでしたが、先生がせっかく一生懸命お話しされているので、「ほほぅ」とか「なるほど」とか営業マンみたいな相づちを打ちながら聞き上手に徹していました。


しかしながら、ひとつだけ事前調査とは異なる部分がありました。
今回は局所麻酔薬を使ってブロックするのではなく、レーザー照射でそれと同等の効果を得る治療法を取る、ということです。


こういっちゃなんですが、その機械かなりオモチャっぽいです。
ビジネスホテルの冷蔵庫くらいの大きさの黒い機械から、Zライトみたいなアームが延びていて、その先端からレーザーが照射される構造です。


なんかツクリが安っぽいのです。
ドラえもんが出す道具というよりは、キテレツ大百科でキテレツが作った道具、みたいな感じでしょうか。


ホントにこんなので治療になるのかなー、とかなり胡散臭い思いを抱いておりましたが、家に帰ってから調べてみると、最近ではわりとポピュラーな治療法なようです。

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2006年5月15日

病院へ ~診察~

月曜日だし混雑することは分かっていましたから、朝一番で病院の初診受付を済ませました。
自動再来受付機の前には、すでに長蛇の列が。
最終日の年末ジャンボの売り場、しかも一等の当選者がよくでる売り場並みの混雑です。


こういう混雑している大きな病院に行くと(と言っても、そもそも病院に行くことじたい、5年で3回くらいの頻度ですが)、なにかしら不愉快なことが起きる予感がするし、じっさい起きます。


今回もやっぱり、この病院のシステムをしっかり説明してくれなかったがために、ぼくはずっと耳鼻科外来の前で待ちぼうけを食ってしまいました。
 
 
さていよいよ診察です。
 
 
 Dr:「どうされましたか?」

 ぼく:「顔の左半分の動きがとても鈍くなっています」

 Dr:「見た目には特に非対称には見えませんね」

 ぼく:「はい、平常時は左右対称ですが、こうやって口に空気を
    含んで空気の量を増やしていくと、、、、ほら、左口角か
    ら空気が漏れます」
    
 
 Dr:「あー、これマヒですね。いつ気がつきましたか?」

 ぼく:「一昨日の土曜日です」

 Dr:「それはいい。末梢性のマヒは1週間も2週間も過ぎて来られても
    困るんですよ。回復できなくなるケースが多くなるんで」

 

といって、机の中から小さな紙切れを出しました。
40点法のチャート用紙です。
こういうのは事前にWebでしっかり調査済みです。


 Dr:「では前髪を上げて額にしわを寄せてみてください」
 Dr:「ではウィンクできますか?」

          ・
          ・
          ・

ってな感じで検査していき、採点の結果は 20点。
実は昨日の段階でこの評価法を知ったのですが、そのときは自己採点34点でした。
客観的評価では急激に症状が進んでいることになりますし、自分でもマヒが酷くなっているのは感じていました。


 Dr:「顔面神経麻痺ですね」
 
   「このマヒには大きく2つ種類があって、中枢性のマヒと末梢
    性のマヒになりますが、MRIやCT、エコー検査などで調べな
    いと判断できません。」
 
   「ただ数の上では末梢性のマヒのほうが多く、またその中でも
    原因が不明のベル麻痺と、水疱瘡ウィルスが引き起こすハント
    症候群が大半を占めます」
 
   「治るかどうかは、今の段階では言えません」
 
   「末梢性マヒの場合、たった今治療を開始しても、1週間はマヒ
    が進行します」
 
   「その段階で筋電図などをとって、どの程度まで回復するかと、
    回復までどれくらい時間が掛かるのかを予測します」
 
   「4ヶ月ぐらいで回復する人もいれば、1年以上経ってもマヒが
    残る人もいます」
 

 Dr:「良かったのは、とにかく早期受診してくれたことです」
   「今日から入院できますよね?」

 
 ぼく:「え? 今日ってことは今ってことですよね?」
 
 Dr:「はい。8時間おきの点滴治療が中心になりますし、検査が連続
    しますので、入院する方がよいかと・・・」

 
 
という経過で、即入院が決まりました。
色んなことが頭の中を駆けめぐって、そのあとのことはあまりよく覚えていませんが、あれよあれよという間に病棟に連れて行かれ、気がつくとベッドの上で事情聴取(アナムネーゼというそうです)を受けてました。

投稿者 hamayo : 19:51 | コメント (0) | トラックバック

病院へ ~そして入院~

冷静さを保てていなかったというより、考えなきゃならないことがあまりにも多くて、良く覚えていないんでしょうね。
アナムネーゼを受けた看護婦さんさえ、どなただったのか覚えていません。


「アレルギーはありますか?」という問いに「マツタケ食ってじんましん」と答えて、「そんな高級なものは病院食じゃ出ません」みたいなことを言われたのは良く覚えています。


アナムネーゼでは治療計画も告げられます。
今週は、持続的な点滴治療と星状神経節ブロック、レントゲン、MRI、CT、エコー、聴力検査、と盛り沢山です。
来週は点滴を減らし、星状神経節ブロックとリハビリ、眼輪筋と口輪筋の筋電図測定、と進むそうです。


とりあえず今日は、頭部レントゲンを撮ったあとすぐに点滴開始。
本来は8時間おきに一日3回にわけるものを、昼食後~24時までに圧縮して行うため、今日はほとんど落としっぱなしになるようです。


さっそくレントゲンを撮りに行き、その帰りにトイレで用足ししはじめたところ、看護婦さんが慌てて入ってきました。
「hamayoさ~ん、出すのちょっと待って~。これに尿を採ってくださ~い!」
どこで見てたんだろう?。すごい不思議です。


ベッドに戻ると、すぐに点滴です。
約12時間で6本の点滴を行うため、1回ずつ抜き差しをする針ではなく、留置針を使ってルートを確保しておくそうです。
留置針は 3~4日間は刺しっぱなしになるので、利き腕じゃないほうに刺してもらいました。


ひとまず点滴は 2パック同時です。
よく見ると左腕のルートは二股に分かれており、それぞれにパックが繋がれています。
ダブルの点滴を見てようやく、入院しちゃったんだなぁという実感が湧いてきました。


そのあと 20時ころまでぶっ通しで点滴。
やっと自由に歩けるようになったのも束の間、21時には消灯です。
でも 23時から最後の点滴が始まると分かっていたので、寝るわけにはいきませんでした。


看護婦さんは、「こっそり行ってこっそりやりますから、寝ててもいいですよ~」なんて言ってくれますが、寝返りうってルートが体の下にいっちゃってたりすると悪いし、寝ぼけてパンツの中に手突っ込んでたりするのを見られるのも恥ずかしいので、マナコ見開いて起きてました。


でもさすがに初日ということで疲れたのか、点滴を外されたのには気がつかずに眠りこけていたようです。

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2006年5月14日

家庭の医学はもはや不要か

ウチに家庭の医学はないけれど、Webでとにかく調べまくります。


顔面神経麻痺。
これは間違いありません。
顔の左半分の動きが思うようになりません。


原因は?。
それを調べるには検査が必要ですが、多くの顔面神経麻痺は原因が不明で、そうした原因不明の顔面神経麻痺を、「ベル麻痺」と呼ぶようです。


そして顔面神経麻痺は、「耳鼻科」の範疇にあるそうです。
つまりぼくは、耳鼻科を探さなきゃいけないわけです。


どこの病院で診てもらうか?。
これについては悩みになやみ、翌日の朝まで悩みました。
選択肢は3つ。


 ・市井の耳鼻科
 ・耳鼻科のある総合病院
 ・北大病院(北海道大学附属病院)
 

です。
どうして北大病院が出てくるかというと、北大病院の耳鼻咽喉科にはなんと、それ専門の「顔面神経外来」があるのです。


全国的に見ても、顔面神経外来がある病院というのはとても少ないです。
そうした場所で専門的な検査や治療が受けられる、しかも隣町で、です。


最善の手は、誰がどう考えても北大病院での治療でしょう。
ですが、仮に即入院になった場合や長期通院になった場合を考えると、いくら隣町といえど負担が大きいです。


結局、「中ぐらい」を最高の徳と考えるぼくは、小樽市内の「耳鼻科のある総合病院」に行くことを決めました。
「耳鼻科のある総合病院」は 2つありますが、より家から近い「市立小樽病院」を選びました。

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2006年5月13日

顔がなんかおかしい・・・

なんとなく顔の動きがヘン。
前の日に事務所で、
 
 
 「歯医者で歯茎に麻酔されたあとって、うがいして下さいって
  言われるけどうがいできないよね!。吹き出しちゃうから」

 
  
みたいな話しをちょうどして盛り上がってたんだけど、まさしく今朝はそういう状態。
まぁとりあえずふつう通り出勤しました。


けどやっぱり違和感ありまくりです。
大爆笑しても、顔だけは冷笑。
腹を抱えつつ机をバシバシ叩いて爆笑してるのに、顔だけは冷笑。


ぼくとしては、放っておけばそのうち治るだろうと考えていて、病院にいく予定はしていなかったのですが、看護婦の奥さんを持つ仲間に病院行った方がいいよと言われると、素直に従った方が良さそうに思えてきて、明けて月曜日に休みをもらって病院に行くことにしました。


結果的には今回の症状、「早期治療」 こそが最も効果を発揮した薬、ということになるのです。

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